新潟県内メーカーが作る味噌と醤油の品評会が開催、入賞した商品は「ぽんしゅ館」などで展示

新潟県味噌醤油工業協同組合は17日、味噌と醤油の醸造技術研鑽や品質向上などを目的とした品評会を開催した。両部門で10社を超える企業から商品が出品され、評価をフィードバックすることで今後の全国品評会にも繋げていくという。

県味噌醤油工業協同組合主催、新潟県が共催する「新潟県みそ・しょうゆ品評会」は今回で第4回を数える。17日は農業総合研究所食品研究センター(新潟県加茂市)で開催。味噌部門には13社から49品、醤油部門には11社から32品が出品され、それぞれの部門でメーカーや研究者、技術者(味噌部門11人、醤油部門9人)がその色と香り、そして味を吟味した。

地域性の大きい味噌については、大豆の粒がなく十分な発酵を経ていることが特徴の赤系味噌である「越後味噌らしさ」も審査のポイントとなる。また醤油に関しては、新潟県は加工品への利用が多いことから、東北・関東地方にしては珍しく薄口醤油が多いことが特徴の1つであるという。

味噌部門の審査の様子

醤油部門の審査の様子

味噌、醤油それぞれで優秀な商品には賞を授与する。最高賞は新潟県知事賞となる。また、今回の評価を作り手にフィードバックすることで、さらなる品質向上を図り、味噌については10月、醤油については来年7月に開催される全国の品評会での入賞も狙っていく。

農業総合研究所食品研究センターの渡辺聡センター長は「全国の品評会のなかで新潟県メーカーが多く入賞することで、越後味噌と醤油の技術の高さと品質の良さの周知に繋がっていく。1社ではなく多くのメーカーが入賞し、(新潟の業界)全体のボトムアップをしていきたい」と話した。

なお、今回の品評会の結果は18日に発表を予定。入賞した商品については、6月に新潟駅の「ぽんしゅ館」(新潟市中央区)などで展示しPRする。また、現在は新型コロナウイルスの影響を鑑みてイベントは行っていないが、2023年度以降は大々的な催しも検討しているという。

出品されていた味噌

出品されていた醤油

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