新潟県弥彦村のブランド枝豆「弥彦むすめ」の出荷作業の様子が公開される
新潟県弥彦村のブランド枝豆「弥彦むすめ」の出荷が今月から開始し、JA新潟かがやき弥彦アグリセンターは19日、その出荷作業の様子を公開した。「弥彦むすめ」は県内で最も早い時期と枝付きでの提供が特徴であり、今後5月下旬から6月にかけてが出荷の最盛期となる。
「弥彦むすめ」は手作業で収穫することが特徴であるが、これにより食べる直前まで鮮度が保てるのだという。機械による収穫や選別などの作業が不可能であり、他品種と比べて育成に手間がかかることから、料亭などでの提供が主となるブランド枝豆として定着している。
しかし、新型コロナウイルスの影響で外食産業が落ち込んだことから、県内のスーパーマーケットへの出荷を主にしており、感染拡大が収まってきたら再び外食産業への卸にも力を入れていく予定だという。
「弥彦むすめ」という名称は、丹精込めて育てた枝豆を自身の娘に見立てて、自分の娘を嫁に出す心境と同じことから付けられた名前だという。
今年は寒暖差が激しく、気温が安定しないので生産に苦戦を強いられているため、例年より若干出荷量が減っており、これから出荷ペースを上げていきたいという。栽培面積は410アール、出荷予定重量は28,5トン。
「弥彦むすめ」の生産者は年々高齢化が深刻化していることから、生産者の弥彦村野菜部会部会長の石川弥(ひさし)さんは「是非とも若い力を取り入れたいと思っている」と語り、世代交代への意識を強めている。石川さんは「美味しく仕上がっているので、仕事終わりにビールと一緒に味わってほしい」と笑顔で語っていた。
JA担当者は「僕たち生産者が作ったものを精一杯販売して行くことが仕事です」とコメントし、生産者と販売者が一体となり普及していくと意気込んでいる。