「北陸一働きやすい病院」を目指す糸魚川総合病院(新潟県糸魚川市)が働き方改革を推進

糸魚川総合病院

株式会社ワーク・ライフバランス(東京都) は、昨年10月から新潟県厚生農業協同組合連合会糸魚川総合病院(新潟県糸魚川市)に働き方改革コンサルティングを提供してきたが、このほど医事課でマニュアルの整備・作成方法も見直しを行い、9連休の取得が可能になったほか、内視鏡チームでは大腸内視鏡検査時の院内FAX廃止で病棟看護師の検査一覧表作成にかかる月間作業時間が84分から8分と約9割減を達成するなどの成果を上げた。

また、医療業界では困難といわれる医師・看護師の連休取得を目指し、慣習で見直してこなかった手術室の立ち合い看護師の人数を手術の難易度と看護師の習熟度により手術ごとに適正人数を見直して平均3人から2.5人に削減。今年4月は難易度の高い手術件数が31%増えたにもかかわらず、平均時間外勤務時間を16%削減できたという。

これらの成果をもとに、糸魚川総合病院は、働き方改革を進め長時間労働の改善やサステナブルな医療体制の確立によって、「北陸一働きやすい病院」として、医師・看護師が定着する病院を目指し、今後働き方改革の取り組みをさらに広げる方針だ。

今後は昨年度の成果をもとに、病棟での働き方改革コンサルティングを提供し、より一層の働き方改革の進化と病院内の連携の強化、相互支援する意識の醸成・拡大による自律的な働き方改革を広げていく。

糸魚川総合病院の山岸文範病院長は、「病院には『医療をとおして地域社会へ貢献する』という崇高なミッションがあるが、それを実行するうえで医師や看護師の自己犠牲に甘えてきた面がある。しかし、労働者人口の減少が目で見えるようになった今、患者さんと職員の幸せを両立させる職場として病院を成長させなければならない。働き方改革はとても良いきっかけだ。当院はワーク・ライフバランス社のコンサルティングのもと、他の地域医療病院に先駆けすべての職員に対する働き方改革を進めていく」とコメントしている。

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