新潟県内143例目の新型コロナウイルス感染症患者の判定が取り下げに
143例目の女性は細菌性肺炎の可能性
新潟県は7日、8月31日に確認された県内143例目の新型コロナウイルス感染症患者の女性の感染症発生届が取り下げられたと発表した。県内での新型コロナウイルスの取り下げは初めてであり、これにより、県内の感染者の累計は現在145人となる。
143例目の90歳代女性は、抗原検査により陽性が確認されていたが、入院した後にPCR検査を行った際は陰性と判定された。また、入院後に県立中央病院の医師が抗生物質を投与したところ症状が回復へ向かったため、ウイルス性の肺炎ではなく細菌性の肺炎だとし、感染症発生届の取り下げたという。
加えて、県は接触の可能性のある人を調べたところ全て陰性であったことや、女性は施設からの外出も面会も行っていなかったことから、感染経路が確認されないという点も考慮し、取り下げを受理した。県の中山均健康対策課長は取り下げを申請した医師について「的確で客観的、また勇気ある判断だと思う」とコメントした。
県内で新型コロナウイルスの感染症発生届が取り下げられるのは初めてであり、県内の感染者の累計は145人となった。県は、今後の混乱を避けるためにも143例目を欠番とし、次回感染者を確認した場合は前回から続く147例目とする方向だ。
【関連記事】
新潟県が県内143例目の新型コロナウイルス感染症患者の濃厚接触者などを発表(2020年9月1日)
新潟県上越市で県内143例目となる新型コロナウイルス感染症患者を確認(2020年8月31日)