株式会社マルトミ(新潟県上越市)の破産手続開始が決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、株式会社マルトミ(新潟県上越市、資本金1,000万円、富取満社長、従業員10名)は、9月1日、新潟地裁高田支部より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には、朝妻太郎弁護士(弁護士法人一新総合法律事務所上)が選任された。負債総額は約1億5,000万円。
大正年間に上越市内において創業された丸富商会を前身とする(株)高田丸富商会(1995年解散)の関連会社として1987年8月に設立され、上越地区にて農機具・消防 機器・除雪機器などの販売を事業としていた。創業時から地元での営業基盤を形成し、1997年1月期には売上7億円を計上していた。
しかし、その後は、農業従事者減少による需要の低下や、暖冬による少雪の影響から除雪機の販売減少が進み、業績低下が見られるようになって、近年の年商は約3億円にまで縮小していた。業績回復の見通しも立たず、事業継続を模索していたところで、4月に他社に事業譲渡を行ない、清算業務を進めていたなか、今回の措置となった。