新潟県、山形県、福島県が宿泊共通キャンペーンを実施、他県の県民限定宿泊割引が利用可能に

新潟県民も山形と福島の県民宿泊割引の利用が可能に

右から、観光局観光企画課の鶴巻勝課長と星野達也政策企画員

新潟、山形、福島の3県は15日から、各県民限定で行われていた宿泊費補助事業を、3県共通で利用可能な「県民宿泊割引『共通利用』キャンペーン」に拡大する。3県は、秋の観光シーズンを前に、感染状況が比較的落ち着いている近隣県に集客対象エリアを広げ、観光需要を掘り起こしていきたい考えだ。

現在、新潟県では県民限定で「1泊6,000円以上で3,000円割引」と「1泊1万円以上で5,000円」の割引を行っている。今回はこれに加え、山形県で宿泊する場合は「1,000円以上の宿泊に対し、1,000円ごとに500円の割引(上限5,000円)」の割引、福島県で宿泊する場合は「7,700円以上の宿泊に対し5,000円」の割引が利用できるようになる。共通利用の予約開始は、新潟と山形が10日からで、福島が15日から。9月15日から10月31日までの宿泊が対象となる。また、山形県のキャンペーンのみ、国の「GoToトラベルキャンペーン」との併用が可能という。

新潟県観光局観光企画課政策企画員の星野達也氏は「国のGoToと合わせ、旅行者が利用できる選択肢を増やしたいと考えている。(今回の3県合同キャンペーンは)1県単体で行うよりもインパクトがあり、誘客を見込める。新潟県民は県民割引に加え、新たな目的地として山形と福島へも行っていただきたい」と話した。

 

秋の観光シーズンで隣県からの誘客を狙う

一方、8月に新潟県が行った県民限定宿泊割引は「8月は旅行シーズンであることから価格帯が高く設定され、1万5,000円以上の利用は国の“GoToキャンペーン”のほうがお得になることなどから、県民限定割引の利用者は3割程度にとどまった」(星野氏)。また、9月は稲刈りのシーズンであることから、例年県内の旅行者が少なくなる傾向にあるという。そうしたなか、「今年は今回の催しで県内への誘客を促進していきたい」と語った。

なお、コロナ禍での県を跨ぐキャンペーンとなるが、観光企画課の鶴巻勝課長は「宿泊施設のほうでは感染予防対策を最大限に行っている。利用者も、国のほうで設定している“新しい旅のエチケット”に合う形の対策をとったうえで旅行していただきたい」と話した。

申し込み、問い合わせ先。
【新潟県の問い合わせ先】
新潟県旅行業協会(電話番号/025−285−2400)
新潟県宿泊キャンペーン事務所(電話番号/025−364−1791)

【山形県の問い合わせ先】
県民泊まって元気キャンペーン事務所(電話番号/023−666−3215)

【福島県の問い合わせ先】
県民宿泊助成事業問い合わせコールセンター(電話番号/0570−000337)

県民宿泊割引「共通利用」キャンペーンチラシ

15日から、各県の独自プランが利用できるようになる

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