ニット製品製造業者の株式会社Roco on the run(新潟県加茂市)が破産手続き開始を決定、負債総額は推定5億円
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、株式会社Roco on the run(ロコオンザラン 新潟県加茂市、設立1971年、緒方俊輔社長)は25日、新潟地裁三条支部より破算手続開始決定を受けた。破産管財人には坂西哲昌弁護士(片桐・坂西・阿部法律事務所、新潟県三条市)が選任された。負債総額は推定5億円。
ロコオンザランは、1955年創業で1971年4月に法人化したニット製品製造業者。主に高級品を取り扱い、大手アパレルメーカー向けのOEMなどで業容を拡大し、1995年3月期は12億5,268万円の売上高を計上していた。しかし、市況低迷や海外製品との競合などもあり、その後の売上高は減少傾向を余儀なくされていた。
このような状況下で、M&Aによる経営体制の見直し(株式譲渡、経営人刷新)のほか、2021年10月には自社ブランド「CAMONI」の店舗を本社内にオープンし、オンラインでの販売にも着手していたが、長引く新型コロナウイルス感染拡大の影響等で、2022年3月期の売上高は4億円を割り込み、採算面も悪化していた模様で、遂に支えきれず、今回の措置に至った。
新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは44件目となる。