新潟ベンチャー協会が設立記念セミナーを開催
花角英世知事や若手起業家が参加
今年3月に発足した新潟ベンチャー協会は9日、設立記念セミナーを開催した。県内の若手起業家が集まったほか、協会の名誉顧問である花角英世新潟県知事や、代表理事を務めるフラー株式会社の渋谷修太代表取締役社長が出席した。
新潟ベンチャー協会は、次世代を担う若手経営者などが、お互いに切磋琢磨するとともに、協業による新たなビジネスの創出や、ベンチャー・スタートアップ企業の支援などを行うことで、新潟の経済を盛り上げていくことを目的としている。
セミナーの冒頭挨拶にて、新潟ベンチャー協会名誉顧問でもある花角英世知事は「現在新潟県では、スタートアップの拠点が次々とできており、起業するために良い環境と機運が高まっている。新型コロナウイルスで経済は厳しい状況に陥っているが、こうした状況を乗り越えられる起業家になってほしい」と語った。さらに続け、「現在、東京での一極集中のリスクが露わになり、地方への関心やリモート化が進んでいる。働く場所を問わないのならば、より環境の良い場所が選ばれるようになる。そうした人に選ばれる新潟にしていきたい」と今後地方分散が進むとの見方を示した。
新潟ベンチャー協会代表理事の渋谷修太氏は「起業家が生まれ、どう成長していくかが重要。他の経営者とコミニュケーションを取れる機会などの起業のための環境を整備し、県とも連携しながら、学生起業、社内起業、Uターンなど様々な起業家を支援し、新潟を日本のシリコンバレーにしていきたい」と語った。また、渋谷理事はベンチャー起業だけでなく既存起業へも言及し、「現在新潟には上場起業が38社あるが、最近は新たに上場する起業が無い。新潟ベンチャー協会は新潟初の事業を促進することだけでなく、既存起業の飛躍も目的としており、それが特徴でもある」と話した。
10月に「第1回 NVAピッチ」を開催
新潟ベンチャー協会では、10月中旬に「第1回 NVAピッチ」を開催する。これは、学生や社会人、あるいは業種を問わず、ビジネスプランを募集し、発表するというイベント。テーマは設定せず、「成長が見込まれるビジネスプランであれば何でもアリ」で、独立起業だけでなく社内起業や子会社の立ち上げの志望でも応募可能。
書類審査の締め切りは23日までで、応募先は「新潟県産業労働部 創業・経営支援課(メールアドレス/ngt050100@pref.niigata.lg.jp)」へPDF形式でメールで提出。書類様式は任意だが、スライド10枚程度を目安とする。
優秀者に選ばれた場合は、起業家合宿への招待を予定しているという。