7月は2021年度並みの猛暑を想定、今夏の電力需給の見通しについて東北電力ネットワーク(新潟市中央区)が説明
東北電力ネットワーク株式会社(新潟市中央区)は27日、今夏の需給見通しについての説明を行った。
東北・新潟エリアを合算した数値で、2020年度夏季需給見通しは、7月は2021年度並みの猛暑を想定して1、356万キロワット、8月は2018年度並みの猛暑を想定して1、420万キロワット、9月は2020年度並みの猛暑を想定して1、330キロワットとなっている。
これから冷房機器の使用機械が増え、東北・新潟エリアの1年の中でもっとも電力需要が大きくなる真夏の日中を迎えるが、今年は電力の安定供給に必要な供給予備率3パーセントを確保できる見通しで、電力の供給に問題はないという。
しかし、7月の予備率は3.1パーセントで有事の際には非常に厳しい数値となっている。発電所の予期せぬトラブルによる供給量の減少や、猛暑による電力の急激な増加など、不測の事態が発生するリスクがあることを踏まえれば、予断を許さない状況であるという。東北電力ネットワークとしては、引き続き緊張感をもって設備の運用や保守にあたり、電力広域的運営推進機関など関係各所と連携を図りながら、安定供給に努めたいという。
説明を行った東北電力ネットワーク新潟支社設備計画部の大久保浩彦部長は、「年間通してのことでもあるが、無理なくできる範囲の節電を心掛けもらいたい。もし、需給ひっ迫注意報や警報が出た時には節電に協力をお願いしたい。その時は情報発信もしっかりしていきたい」と話した。