小林幸子さんが新潟県津南町で田植え、農業漁業支援プロジェクトの第一弾
新潟市出身で歌手の小林幸子さんが、津南町で米作りプロジェクトを始めることとなり、29日、にある農事組合法人グリーンアース津南の水田(約50アール)で自動田植え機に乗って田植えを体験した。
自身の名前の一文字をつかった「幸せブロジェクト」と題する、新潟県の農業や漁業などを支援するプロジェクトを始動したもので、今回の津南町の米作りはその第一弾。また現在、越後情話(小林さんの楽曲名)という法人の設立準備も進めているそうだ。
プロジェクト立ち上げの背景には、地方の人口減少がある。人口減少が進む中、少しでも故郷新潟県の人口減少に歯止めをかけたい、農村部や漁村部の役に立ちたいという小林さん本人の思いからこのプロジェクトを立ち上げた。
このプロジェクトが契機となり、エンタメ業界の多くの人たちが、出身地や故郷の農業漁業に携わることで、地域の農業漁業発展の足掛かりになることを期待しているという。
なお小林さんは、2004年に発生した新潟県中越地震で被災した長岡市山古志地域にある「小林幸子田(さちこでん)」で毎年田植えや稲刈りなどを行なってきたが、コロナ禍だったため、新潟県での田植えは3年ぶりとなる。
小林さんは「(自動田植え機は)あっという間に肥料と一緒に稲を植えていた。(田植え以外の)力仕事もあるのだと思うが、田植えに関しては女性でも十分にやっていけると感じた」などと話していた。また、「お米の消費は年々減っているが、お米は間違いなく美味しい。小麦が大変なことになっている中、お米の価値を見直してほしい。また米粉で色々なものが作っていってほしい」と今後の米の消費拡大に期待を寄せていた。