新潟労働局が三幸製菓株式会社(新潟市北区)新発田工場の安全パトロールを実施、労働者の安全確保に向け指導
新潟労働局は30日、現在稼働を停止している三幸製菓株式会社(新潟市北区)の新発田工場(新潟県新発田市)を訪れ、安全パトロールを実施した。
安全パトロールは三幸製菓が稼働再開の準備を進めるにあたり、工場における労働災害防止対策の徹底状況を確認する目的で行った。新発田工場内の5つの建屋全ての設備を巡視するとともに、安全管理に関する各種記録の確認や聞き取りを実施した。12日に実施した荒川工場(新潟県村上市)に次ぐ、三幸製菓として2施設目の実施となった。
安全パトロールに訪れたのは、新潟労働局労働基準部健康安全課の職員2人と、新発田労働基準監督署の職員2人。パトロールの結果については、労働安全に関する部分については、直ちに危険な状態の部分は無かったと説明した。一方で、全く不備が無かったわけではなく、より安全な作業を行えるために指導をした部分があったことを明らかにした。
三幸製菓は荒川工場の火災事故を受け、新発田工場内において安全対策設備の改修などを実施。新潟労働局は、三幸製菓から新発田工場において、一通りの改修が完了したとの報告を受けたことから今回の実施に至った。なお、まだ実施していない新崎工場(新潟市北区)への安全パトロールの時期については、時期は未定となっている。
安全パトロール後、取材に応じた新潟労働局労働基準部健康安全課の市川尚(なお)課長は「指導した点については、後日書面や写真などで改善されているかの確認を行い、不十分であれば再度訪問して確認する可能性がある」と話した。
なお、三幸製菓は31日16時から新潟市の本社で、事故後初の記者会見を開く。