新潟県の花角英世知事が会見、首都圏からのテレワーカーの呼び込みを推進
フリーランスなどのテレワーカーを呼び込む
新潟県の花角英世知事は16日、新潟県庁で定例会見を開き、地方分散に向けたテレワーカーの呼び込みの取り組みについてや、新首相が確実視される菅義偉新総裁について見解を述べた。
地方分散に向けた取り組みについては、「東京などの首都圏からテレワーカーを呼びこみたい。新型コロナウイルス拡大の中で、東京へのリスクがあり、テレワークが普及した。地方への関心が高まっている。新潟は湯沢町と妙高市が首都圏との新幹線のゲートウェイになっているので、湯沢町とプロジェクトチームをつくってやる。フリーランスなどに働きかけるが、移住はすぐには難しいので、まずはワーケーションの体験プログラムも用意している。サテライトオフィス開設などの補助金など、呼び込む環境整備もする」と話した。
さらに、「民間の調査では、地方への関心が従来より高まっていると聞いている。こうした層をうまく取り込みたい。これまでは、県内に就職や起業が支援の条件になっていたが、今回は働く仕事は変えないで、場所を変えるということになる。対象を広げて実績を残したい。選ばれる環境づくりをしなければならない。例えば、子育ての環境や、食や自然などの魅力があると発信していく必要がある。9月議会に補正予算として提案する」と述べた。
菅義偉新総裁は「仕事師」
菅新総裁については「新首相に選ばれることを前提にしてだが、菅新総裁にはお祝いを申し上げたい。個人的にも役人時代に会っているし、冷静沈着で仕事師というイメージがある。内外に課題山積なので、空白を作らないで、着実に課題を片づけていく内閣になってもらいたい。地方への思いを寄せる内閣であってほしい。また、拉致問題担当大臣としてやってこられてが、成果を出せるように取り組んでもらいたい。秋田県出身で、世襲ではない叩き上げのサラブレッドではない部分は、地方への関心を寄せてもらいたい。地方としては期待している」と述べた。