新潟労働基準監督署が株式会社本間組(新潟市中央区)などを労働安全衛生法違反の疑いで書類送検
新潟労働基準監督署は1日、株式会社本間組(新潟市中央区)と同社現場所長、ならびに大滝建設株式会社(新潟県村上市)と同社現場責任者を、労働安全衛生法違反の疑い(労働者の死亡事故)で新潟地方検察庁に書類送検した。
災害(事故)は2021年6月24日、新潟市中央区船見町地先の防波堤嵩上工事現場において発生した。大滝建設の労働者に嵩上コンクリートの壁面に掛けたつり足場を使用させ、型枠の締固め作業を行わせていたところ、このつり足場が海に落下。つり足場とともに海中に落下した労働者は、溺水により死亡したという。
労働安全衛生法ではつり足場について、足場桁や作業床などに控えを設けるなどにより、動揺または転位を防止するための措置を講じた上で使用することとしている。しかし、災害発生時にこうした措置が講じられていないつり足場が使用された疑いがある。また労働安全衛生法で実施を求めている、足場の組み立て後の補強材の取付け状態の点検が行われていなかった疑いもあるという。