第九管区海上保安本部、新潟県警察本部、新潟県が合同で不法投棄監視スカイパトロールを実施
第九管区海上保安本部、新潟県警察本部、新潟県の3機関は2日、春の「不法投棄ストップ!県民ウイークにいがた」(毎年2回実施、春5月30日から6月8日、 秋11月1日から11月10日)の一環として、地上からの把握が困難な不法投棄などの早期発見や意識啓発を目的とした「不法投棄監視スカイパトロール」を合同で実施した。
3機関合同スカイパトロールは、2006年から実施しており、今回で20回目。これまでのパトロールでは、合計12件の不法投棄を発見している。
「不法投棄スカイパトロール」に先立ち、新潟空港に隣接する新潟県消防防災航空隊格納庫内にて、出発式を執り行った。新潟県環境局資源循環推進課不法投棄対策室の鈴木邦英室長は挨拶で「最近の不法投棄の件数は一時期から比べると減っている。一方で、人の目につかないような山の奥や崖下など、地上から見えにくいところに不法投棄されていることがあり、悪質化している傾向がある。スカイパトロールで空から見ることで、通常では監視困難なところを監視できると期待している」と話した。
出発式の後、3機関の運転士や監視員など合計21人が、それぞれヘリコプターに乗り込みパトロールに向けて飛び立った。なお、第九管区海上保安本部は海上保安庁ヘリコプターで山形県境から柏崎市、新潟県警察本部が新潟県警察ヘリコプターで村上市から新発田市、新潟県が新潟県消防防災ヘリコプターで魚沼市から南魚沼市、南魚沼市から湯沢町をパトロールした。
新潟県内の不法投棄は、令和2年度には15か所で発見され、総重量は1,569トンに及んだ。投棄物は、建物を解体した時に出たとみられるコンクリート片や木くずなどが多くみられるという。
鈴木室長は、「不法投棄があると、そこに便乗して廃棄され、どんどん量が増えることがある。時間が経てば経つほど、対応が難しくなる。見つけたときには、新潟県や市町村、警察に早めに連絡いただければ、早めに対応ができる。(不法投棄を)見かけた時、気になった時にはご連絡をいただきたい」と県民に呼び掛けていた。
不法投棄スカイパトロール、上空からの映像(新潟県の提供資料より)
出発式の様子
【関連サイト】
不法投棄を発見したときは(新潟県ホームページ)