修学旅行で訪れた中学生が大地の芸術祭作品を損壊、越後妻有里山現代美術館(新潟県十日町市)が警察へ被害届提出

越後妻有里山現代美術館 入り口

新潟市教育委員会は6日、市立黒埼中学校(新潟市西区)の生徒が4月21日、修学旅行で訪れた越後妻有里山現代美術館MonET(新潟県十日町市)の作品を損壊していたと発表した。十日町市によると、損壊した作品は2点で、一方は現状修復不可能となっている。

越後妻有里山現代美術館MonETでは5月2日に十日町警察署へ被害届を提出。現在も捜査がつづけられているが、新潟市と十日町市では、事案のあらましが固まったため今回発表へ至った。

損壊した作品は、「Wellenwanne LFO」(カールステン・ニコライ)と、「LOST #6」(クワクボリョウタ)の2点。「Wellenwanne LFO」は4月28日に仮復旧が完了しているが、「LOST #6」については修復不可の状態であり現在非公開となっている。十日町市の担当者によると、「(クワクボリョウタ氏に連絡し)新しい作品の展示も検討しているが、(最も観覧者が多くなる)夏季に間に合うかはわからない」状態であるという。

なお、損壊の具体的な内容については警察が現在捜査中であり十日町市では公表していないが、「LOST #6」は展示室内に柵を設置していたため「それを乗り越えて作品を破損させたと思われる」(十日町市担当者)という。

新潟市教育委員会では、再発防止策として「確実なリスク管理・事前準備と生徒への事前指導を徹底する」としている。

カールステン・ニコライ「Wellenwanne LFO」photo Kioku Keizo (十日町市提供)

クワクボリョウタ「LOST #6」photo Nakamura Osamu (十日町市提供)

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