役所広司氏「大切な言葉がこの映画にはたくさんある」、全国に先駆け新潟県長岡市で映画「峠 最後のサムライ」の舞台挨拶と先行上映会が開催
映画「峠 最後のサムライ」の全国公開を前に6日、新潟県長岡市において出演者および監督による舞台挨拶と先行上映会が開催された。舞台挨拶には河井継之助役の役所広司氏、松蔵役の永山絢斗氏、監督・脚本の小泉堯史氏が登壇し、作品への思いや見どころなどを語った。
映画「峠 最後のサムライ」は、3度の公開延期を経て、17日より全国公開となる。先行上映会には、観覧客や報道関係者など約300人が訪れて待望の上映を楽しんだ。舞台挨拶の冒頭で役所氏は「一日も早く観てもらいたかったが、コロナ禍で延期になり、やっと今日みなさんに観てもらえることになった。撮影中は長岡の皆さんにお世話になった。今日は楽しんでいってください」と挨拶した。
続いて小泉監督は、「やっと届けることができる。撮影を終えてからずっと1人で抱えていたが、今日から皆さんと共通して河井継之助という人物を知ってもらえればなと思う」と話した。また、原作である司馬遼太郎作品「峠」を映画化したいと思った理由について、小泉監督は「『河井継之助という人に是非出会ってみたいな』と思ったことが、作品を作る上で大きな力になったと思う」と語った。
映画「峠 最後のサムライ」は、2018年に長岡市などで撮影が行われた。長岡市の印象的なところについて役所氏は、「継之助さんのお墓参りが印象に残っている。墓石に傷がたくさんあったことが印象的だった」と話した。一方永山氏は、「役所さんの大ファンなので、近くにずっといられるのが幸せでした」と語り、また撮影当時に役所氏から煙管をプレゼントされたエピソードも披露した。
舞台挨拶の最後に役所氏は、「僕たちに与えられた大切な言葉が、この映画にたくさんあるような気がする。ひとつひとつを噛みしめて観ていただけると嬉しい」と話し、挨拶を締めくくった。