有限会社米八(南区)のほ場でICTコンバインによる新之助の稲刈り
各企業の技術を組み合わせた「スマート農業」実証プロジェクト
秋空が晴れ渡った28日、有限会社米八(南区)のほ場で、ICTコンバインによる新之助の稲刈り実演などが行われた。新潟市では国家戦略特区の指定以降、大手企業や農業ベンチャーと連携し、革新的技術を活用したICT農業を積極的に展開している。そうしたなか、今回行われたのは、本年5月にスタートした「企業間連携実証プロジェクト」における栽培実証。
参加企業の一つ、井関農機(株)の収穫コンバインはICTスマート技術を搭載しており、籾の収穫作業と同時に水分量や重量をタブレット端末で瞬時に測定できる。また、ほ場ごとの収量も個別に集計してまとめる事ができるので、翌年の施肥設計や作付計画が立てやすくなる。また(株)スカイマティクスのリモートセンシング(ドローン)は、上空からの映像で隈なく成育状況を確認できるため、異常にもすぐに対応でき最善の稲作が可能になるという。これらの革新的技術を使って収集した農業情報を、ウォーターセル(株)の営農管理システム「アグリノート」に集約することで、稲作の省力化や低コスト化、高品質化の可能性を探った。
企業の最新技術が組み合わせることで農業の未来が変わりつつあるといえるが、(有)米八の加藤さん「農業はツライ、キツイというイメージからこれをきっかけに魅力的に感じてもらえれば」と話していた。