新潟県三条市の滝沢亮市長が燕三条エリアで開始するコミュニティ通貨「めたる」を体験

新潟県三条市の滝沢亮市長(写真右)と、たからやフルーツ本店の金子栄利社長(写真左)

株式会社MGNET(新潟県燕市)は7日、燕三条エリアで運用するコミュニティ通貨サービス「まちのコイン(めたる)」の導入開始を前に、新潟県三条市の滝沢亮市長の「めたる体験ツアー」を実施した。滝沢市長は、三条市内のサービスに参加する事業所4ヶ所を訪れ、アプリによる「めたる」のやり取りやサービスを体験した。

MGNETが燕三条エリアで導入する「まちのコイン(めたる)」は、株式会社カヤック(神奈川県)が開発したコミュニティ通貨(電子地域通貨)を運用できるスマートフォンアプリのサービス。利用者はサービスに参加する事業所(スポット)に訪れ、アプリ上に保有する「めたる」を、「あげる」や「もらう」ことで、スポットが提供する様々な体験やサービスを受けることができる。

アプリをダウンロードした滝沢市長が初めに訪れたスポットは、雑貨や衣類などの販売やゲームを楽しむことができる三条ベース(新潟県三条市)。滝沢市長は用意してあるQRコードをアプリで読み込み、「めたる」を貯める(もらう)体験をした。その後、保有している「めたる」の支払い(あげる)を行い、三条ベースが提供しているサービスである「缶バッチづくり」を体験した。

滝沢市長は、「楽しくつくることができ、まちのコインアプリも簡単に使えることができた」と笑顔で感想を述べた。

まちのコイン(メタル)のアプリで、スポットに設置してあるQRコードを読み込む三条市の滝沢市長

まちのコイン(めたる)をスポットに「あげる」操作をする三条市の滝沢亮市長(写真右)と、三条ベース(新潟県三条市)スタッフのサラさん(写真左)

続いて訪れたスポットは、たからやフルーツ本店(新潟県三条市)。ここでは、ユーザーが店内の商品を写真撮影してSNSに投稿することで、「めたる」をもらうことができる。滝沢市長は「新潟西瓜」を撮影し自身のツイッターに投稿。100めたるを獲得した。

また、たからやフルーツ本店では、商品の購入時に300めたるを「あげる」ことで、おまけとして賞味期限が近くなった商品1点を貰うことができる。滝沢市長は300めたるを渡し、エクアドル産バナナを受け取った。

たからやフルーツ本店の金子栄利社長は「コロナ禍において人がなかなか集まらない中で、このようなスポットとつくってもらえると、若い人などが来やすくなり、商店街としてもアピールになって大変ありがたい」と話した。

この後滝沢市長は、スポットである株式会社相田合同工場(新潟県三条市)と増田切出工場(新潟県三条市)を訪れ、「めたる」を「もらう」や「あげる」によるサービスをそれぞれ体験した。

体験後に滝沢市長は、「めたるはお金そのものではないので、小さいお子様でも気軽に使いやすいと感じた。(めたるの導入によって)お店に来るきっかけになる事はもちろん、移住してきた人と住民の人が話すきっかけになる。このきっかけから、いろいろな輪やコミュニティが広がっていくのではないかと期待している」と話した。

燕三条エリアで運用が開始される「まちのコイン めたる」は、9日10時よりリリースする。現在21スポットが参加しており、MGNETは年内に100スポットを目指したいとしている。なお、燕三条エリアでの「まちのコイン(めたる)」導入は、全国で18番目となり、燕市と三条市の2つの自治体にまたがった導入は全国初の事例となるという。

たからやフルーツ(新潟県三条市)に訪れ、まちのコイン(めたる)を「もらう」、三条市の滝沢亮市長(写真右)

まちのコイン(めたる)によりバナナを受け取る三条市の滝沢亮市長(写真右)と、たからやフルーツ本店の金子栄利社長(写真左)

まちのコイン(めたる)を体験した感想を語る三条市の滝沢亮市長

 

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