(株)スポーリア湯沢が破産申請へ、県内8番目の新型コロナウイルス関連倒産
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、株式会社スポーリア湯沢(新潟県湯沢町、資本金1,000万円、鈴木時枝社長、従業員26名)は9月25日付で事業を停止し、事後処理を野村拓也弁護士ほか1名(未来創造弁護士法人、横浜市)に一任した。負債総額は約2億5,000万円。今後は破産申請を予定している。
同社は1987年1月に会員制ホテル「スポーリア湯沢」としてオープンし、その後、1997年10月に新会社として事業を継承し、同施設を賃借する形態で運営を行なっていた。200室超の客室を持つリゾートホテルとして、冬場のスキー客を主体に、旅行雑誌への掲載や直行バスの運行などにより関東圏からの集客に努め、2001年3月期には売上13億円を計上していた。
しかし、その後は少雪の影響から徐々に客足は鈍り、業績は低下。近年では特にインバウンド客を中心として客数を確保していたものの、折からの少雪に加え、新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響によるインバウンド客の激減が重なり、2020年3月期の売上は約5億円にまで減少していた。
9月にはメンテナンスを理由に約1カ月休館としていたが、資金繰りの目途も立たず事業継続を断念し、9月25日に事業を停止して今回の措置となった。