関節リウマチ患者とのグラフィックレコーディングイベントを開催
伝わりづらい患者の痛みや倦怠感を可視化
株式会社新潟テレビ21と、日本イーライリリー株式会社は3日、新潟市内のホテルで、関節リウマチに関するワークショップを開催した。後援は公益社団法人日本リウマチ友の会。
現在、日本の関節リウマチ患者数は70~80万人と推定されている。だがリウマチに対する認知度はまだまだ低く、リウマチ患者が抱える痛みや倦怠感、こわばりといった主観的症状は、医師に伝えることや周囲の理解を得ることが難しいという。新潟県立リウマチセンター副院長の伊藤聡氏は、「コミュニケーションを通した相互理解がとても重要」と話していた。
こうした事情を受けて行われたのが、対話の内容をその場で絵に書き起こして可視化するグラフィックレコーディングを用いたワークショップ。患者が言葉にできていないことを引き出し、患者自身の気持ちの整理と症状の把握を促していた。
参加した関節リウマチ患者たちは、「自分の気持ちを整理できたことでさまざまな気づきを得ることができた」「症状の解決にはならずとも、リウマチの辛さを言葉にして伝えることができた」「他の患者と共感し合うことによって気持ちが楽になった」などと、晴れやかな顔で話していた。