細田健一経済産業副大臣が自身の政治資金パーティーを開催、「(新潟には)官邸が一度決めたことをひっくり返す力がある」
新潟2区選出の衆院議員、細田健一経済産業副大臣は11日、選挙区内のホテルで政治資金パーティー「細田けんいち君を励ます会」を開き、「佐渡島(さど)の金山のユネスコ申請について「首相官邸の意向を覆した。(新潟には)官邸が一度決めたことをひっくり返す力がある。新潟やるじゃないかという声を永田町や霞ヶ関にとどろかせることができた」と挨拶で述べた。
細田副大臣は、「佐渡島の金山のユネスコへの世界遺産申請では、新潟県の花角英世知事と毎日のように連絡を取った。当初、隣の国に何か言われては困ると外務省が推薦できないと言ってきた。首相官邸にも了承を取ってあるということだった。しかし、最終的に結果を覆した。新潟にいい流れが来ている。相手は野党を代表する人物だが、7月10日にある参院選で小林一大さんに勝ってもらいたい。それで『やるじゃないか新潟』と天下に示したい」と話した。
一方、パーティーには萩生田光一経済産業大臣も出席。萩生田大臣は、岸田内閣について、「様々なチャレンジを始めたが、一番のチャレンジは人への投資。コロナ禍を経験し日本の脆弱性が見えてきた」と紹介していた。
続けて、「(現在の日本について)残念ながらコロナ対策で何一つリードすることができなかった。(しかし)かつて感染症と言えば日本のお家芸だった。北里柴三郎さん、野口英世さんなど日本の医学、科学が世界から尊敬される存在だったが、今回は発揮できなかった」と解説。背景には「公衆衛生が良くなり伝染病がはやらなくなり、(活躍する場が少なくなった)感染症を勉強する人が減った」ことがあるという。
また、(コロナ禍で調達ができなかった)マスクや生活機器などの部品や、半導体をはじめとする国内産業の空洞化について話していた。
こうしたことを受け、「われわれは(職業選択の自由がある)自由の国だが、将来を見据えて、人材を育てていく。大切なものは国内で作れるようにしておく。こういうモデルチェンジをしていこうということで岸田内閣としてスタートさせていただいた。経産省の中に未来人材会議をつくって、どういう人を育てれば、どういう業界に人をきちんと充てることができるのか、(国家戦略として)取り組んでいる」と話していた。
このほか、人づくりのため、(親の所得の多寡にかかわらず)誰でもが医学部などに進めるよう安倍内閣で給付型の奨学金を創設したことなどを紹介していた。
一方、来賓として挨拶した新潟県の花角英世知事は「佐渡金山のユネスコ申請の件では、毎日のように細田先生とメールや電話でやりとりした。結果的に岸田総理の決断に繋がった」と話し、新潟市の中原八一市長は「8日に新潟市の来年度の予算策定に関して、萩生田大臣にお目にかかって要望することができた。大臣に直接お会いして要望できたのは今回が初めてだ」と話した。
このほか、来賓として新潟県燕市の鈴木力市長、新潟県柏崎市の櫻井雅浩市長、新潟県出雲崎町の小林則幸町長、新潟県刈羽村の品田宏夫村長などの首長のほか、県議、地元市議などが参加した。小林一大氏(新潟選挙区)と佐藤信秋氏(全国比例区)の自民党の参院選候補予定者2人も参加し、支援を訴えていた。