ウミホタル観賞会【(株)佐渡テレビジョン】
今月19日、真野地区豊田の漁港の岸壁でウミホタルの観賞会が行われ、多くの人が幻想的な姿を楽しみました。
これは、島内で旅館を営む傍ら佐渡をPRするフォトグラファーとしても活動する伊藤善行さんが地域の魅力を多くの人に伝えようと2年前から行っているイベントです。
今年は6月から9月の期間中に佐渡観光交流機構が主催し、伊藤さんはガイドを務めました。
はじめに、島内外から訪れた家族連れなど、およそ20人の参加者に向け、伊藤さんはウミホタルの生態などについて説明しました。
そして、伊藤さんが数時間前に海中に仕掛け瓶に入りこんだウミホタルを参加者に見せます。
また、伊藤さんは、発光をわかりやすくするため、ウミホタルを海水から網に取り出します。
ウミホタルは体長3ミリほどのエビやカニといった甲殻類の仲間で発光物質が酸素と反応すると光ります。
この発光には求愛行動や敵をおどろかせて身を守るなどの役割があると考えられています。
また、イベントでは特別に参加者が発光の様子をより観察できるようにウミホタルを岸壁に広げてみます。
すると岸壁にも美しい光景が広がります。
参加者は間近でみるその幻想的な姿に感動していました。
ガイドの伊藤さんが身近にあるこの美しい光の存在を多くの人に伝えたいとはじめたイベント。
来年以降も鑑賞会などでウミホタルの魅力を多くの人に伝えたいとしています。
10月頃までは、ご覧のような青白い光が、暗い夜の海を彩る様子を見ることができるかもしれませんが、気象条件などにもよりますので、ぜひ来年こういったイベントに参加してみてはいかがでしょうか。
なお、観察後は陸に上げたウミホタルを海水をまき海に戻すそうですが、その様子も星をちりばめたように見え幻想的だったと取材者は話していました。