「平和と暮らしをかけた大事な選挙になる」、日本共産党の志位和夫委員長が新潟市中央区で街頭演説

日本共産党の志位和夫委員長

日本共産党は12日、新潟市中央区において、衆議院議員の志位和夫委員長などによる街頭演説を行った。7月に行われる参議院選挙に向け、比例区における日本共産党への支持と、新潟選挙区から立候補を予定している立憲民主党の森裕子氏への支持を呼び掛けた。

新潟駅南口中央ひろばの街宣車の上に立った志位委員長は、7月の参院選挙について「今度の選挙は平和と暮らしがかかった大事な選挙になる」と話したほか、日本共産党からは比例代表候補5人の立候補を予定しており、全員当選を目指すと意気込みを語った。

一方、新潟選挙区候補については、「市民と野党の統一候補」と位置づけている立憲民主党の森裕子氏への支持を呼び掛け、野党共闘をアピールした。

志位委員長は演説の冒頭、「ロシアによる国連憲章を蹂躙(じゅうりん)した無法な侵略を強く抗議するとともに、ロシア軍の即時全面的撤退をみなさんと共に強く求めていきたい」と訴えた。続けて志位委員長は、「日本ではこの機に乗じ、岸田自公政権や維新会などが、敵地攻撃、軍事費2倍、9条をかえろと大合唱をやっている。軍事一辺倒で平和は作れるだろうか。軍事対軍事の悪循環に陥って、エスカレートしてしまうことが一番危ないのではないか」と話した。

また、志位委員長は、物価が高騰する一方で賃金が上がらない事に言及。「岸田政権では暮らしが守れない。やさしく強い経済へのチェンジをやろうと訴えている。国民にやさしい経済こそ、本当に強い経済になる」と話し、消費税5パーセントへの緊急減税の実施、大企業の内部留保に税金を課すことによる賃上げの促進、社会保障と教育予算の充実などの提案を行っていくと表明した。それぞれの提案に対し、演説に集まった人たちは拍手を送った。

街頭演説後、報道陣の囲み取材に応じた志位委員長は、新潟における野党共闘の重要性について「(重要性は)非常に高い。新潟は野党共闘の発祥の地のひとつ。野党共闘発展の歴史の中でも大事な位置を占めている」と話した。

この日の街頭演説には、新潟県知事選に出馬した片桐奈保美氏、市民連合@新潟の佐々木寛共同代表、立憲民主党の打越さく良参院議員などが挨拶した。

なお、7月の参議院選新潟選挙区は12日までに、4選を目指す立憲民主党の現職森裕子氏、自民党の新人小林一大県議、NHK党の新人越智寛之氏、政治団体「参政党」の新人遠藤弘樹氏の4人が立候補を表明している。

日本共産党の志位和夫委員長(左から2人目)

日本共産党の志位和夫委員長が演説を行った新潟駅南口中央ひろば(新潟市中央区)

(文・撮影 中林憲司)

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