新潟県関川村の指定文化財「東桂苑」にワーケーションスペースが開設
新潟県関川村は2日、NTT東日本新潟支店の協力のもと、新たな観光ニーズの誘引や地域活性化のため関川村の指定文化財である「東桂苑」にワーケーションスペース「TOUKEI-EN office」を開設した。
「東桂苑」は関川村の豪農・豪商、渡邉家が明治38年に建築した分家。木造2階建て入母屋造りの和風建築で、村の指定文化財に登録されている。
ワーケーションスペース「TOUKEI-EN office」は、東桂苑の2階を利用。感染症防止対策のクリアパネルなどを設置したデスク・座席が8席と、リモート会議用の50インチモニター、Wifi、ファックス、プリンターといったオフィス環境とコインロッカーが備え付けられている。設置されたネットワークやプリンターなどの端末は、オフィスのセキュリティを考慮した環境になっているという。
設置期間は10月2日から11月15日まで。利用可能時間帯は午前9時からで、東桂苑自体の見学は16時までだが、ワーケーションスペースは17時まで利用可能。利用料金は1時間400円、3時間以上利用する場合は1,000円が上限となる。部屋の貸切利用は1日4,000円。利用する場合は、関川村の観光情報サイトから予約が可能である。
東桂苑の1階には和風庭園を眺めながら食事ができるカフェが開いているほか、周囲には道の駅関川「桂の関」の温泉施設や歴史史料館「せきかわ歴史とみちの館」、渡邉家の本邸「渡邉邸」などの観光施設が集まっている。
今回のワーケーションの試みは、NTT東日本新潟支店の協力のもとテレワーク環境が構築され、「TOUKEI-EN office」利用者の周辺観光施設の利用や交通動線などの分析・課題検証の実証実験が目的である。来年度以降は検証結果を踏まえて、温泉組合や旅館などとの連携を行い本格的な運用を検討していくという。
【関連リンク】
関川村自然環境管理公社 新潟県関川村の観光情報 「東桂苑」
https://www.sekikawamura.org/toukeien