株式会社KDプロジェクト(新潟県燕市)の破産手続開始決定

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、株式会社KDプロジェクト(新潟県燕市、古川寿美雄社長)は、9月25日新潟地裁三条支部より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には、坂西哲昌弁護士が選任された。負債総額は約3,000万円。

同社は金属加工会社に勤務していた代表が独立し、地元企業や知人などの出資を得て2010年7月に設立。自動車関連部品や浄水器・エクステリア関連などを主体とする金属製品の企画設計、加工・製造を事業として、工場を擁し、県内外からの受注を得て、2012年5月期には9,879万円の売上を計上していた。しかし、先行投資や経費負担を吸収できずに赤字決算が続き、資金繰りも厳しい状態が続いていた。このため、積極的な受注を停止して事業を縮小せざるを得なくなり、2015年には実質的に事業を停止して、代表は他社へ勤務しながら一部手数料収入を得るのみとなり、2019年5月期の売上は300万円を計上するだけの状況となっていた。

こういった中で、完全に活動を止めて会社を清算することとなり、代表個人や出資者からの援助資金などの債務を処理すべく、今回の事態となった。

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