サトウ食品株式会社(新潟市東区)が2022年4月期決算(連結)、利益面で前年同期を大きく上回り連結会計年度としては過去最高実績に
サトウ食品株式会社(新潟市東区)は14日、2022年4月期決算(連結)を発表した。売上高は390億5,100万円(前年同期は469億4,400万円)、営業利益は26億9,700万円(前年同期比39.5%増)、経常利益は29億7,500万円(同34.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は19億3,800万円(同30.1%増)。利益面では前年同期を大きく上回る結果で、連結会計年度としては過去最高の実績となった。
サトウ食品によると、食品業界においては、昨今の生活スタイルの変化や消費者の購買行動の変化を背景として、家庭内で消費される食品に対する底堅い需要に支えられている反面、新型ウイルス感染症の影響長期化に伴う景気後退、ロシア・ウクライナ情勢に端を発する世界規模でのエネルギー供給不足など、先行き不透明な状況下となっている。
同社を取り巻く経営環境は「原材料価格の高騰」「新型ウイルス感染禍の継続」「それに伴う従業員の労働環境における安全の確保」「お客様への万全の供給体制の整備を最優先としたオペレーション」といった複合的な要因によって各種コストが上昇基調にあることもあり、引き続き厳しい局面が続くものと予想しているという。
このような状況でサトウ食品グループは引き続き、安全・安心に重点をおいた包装米飯および包装餅製品の安定供給、並びに適正価格での販売に努めることを基本に事業活動を推進。
味の追求以外にも、顧客の消費動向を捉えながら多様化するニーズに対応可能な生産体制の整備を進めるとともに、新型ウイルス感染禍による市場変化に対応すべく、「健康維持・まとめ買い・多様化をキーワードとした新たな食の創造」を提案し、全社一体となった営業活動に取り組むことで業績の拡大を図った。また広告宣伝計画についても、包装米飯および包装餅双方の通年需要を喚起すべく、前期までの計画に比べて内容を修正するなどの対応を行なった。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は包装米飯及び包装餅製品ともに主力製品を中心に堅調に推移し、利益面でもいずれも前年同期を大きく上回る結果で、連結会計年度としては過去最高の実績となった。
製品分類別における販売の動向は以下のとおり。
包装米飯製品
2022年4月には、「サトウのごはん」累計40億食の販売達成を記念して、当社製品「切り餅乳酸菌プラス」の試供品を付けた「新潟県産コシヒカリ8食パック」、「秋田産あきたこまち8食パック」を限定販売することで、8食パック商品の認知拡大と切り餅乳酸菌プラスの喫食機会の向上を図るなど、様々な販売促進活動に努めた。
これらの取り組みとともに、同社の包装米飯が日本古来の炊飯方法を忠実に再現した独自の製造技術(厚釜ガス直火炊き)により電子レンジによる2分間の加熱で家庭と同様のふっくら炊き立てのごはんを再現できること、また、製品名に原料米の産地銘柄を明確に表示していること、加えて、賞味期間が1年と長期保存が可能であるという特長が、顧客における利便性および安全・安心のニーズの高まりと昨年から続く新型ウイルス感染禍の新しい生活スタイルを背景とした内食需要の高まりにマッチし、顧客から引き続き高い支持を得られたことで、売上高は堅調に推移した。
その結果、包装米飯製品の売上高は227億8,400万円となった。
包装餅製品
包装餅の販売は、年末の需要期に新型ウイルス対策の制限解除・自粛緩和がなされた影響もあり、前年と比較して若干の減少となったものの、鏡餅の販売好調を受けて、包装餅製品全体の売上高は前年並みで推移した。
その結果、包装餅製品の売上高は162億4,800万円となった。
【関連記事】
サトウ食品株式会社(新潟市東区)が2022年4月期第3四半期決算(連結)、利益面は第3四半期連結累計期間としては過去最高の実績に(2022年3月9日)