新潟県加茂市の藤田市長が定例会見、観光施設の指定管理者決定について報告
空き家バンクを本格的に始動
新潟県加茂市の藤田明美市長は7日、定例会見を開き、空き家バンクの開始や市観光施設の指定管理者の選定などについて説明した。
空き家バンクについては今年9月からテスト運用してきたが、このほど本格的にスタートした。NPO法人空き家空き地対策協議会(新潟県加茂市)と連携し、現在は6件の物件を空き家バンクに登録し、公開している。
物件は株式会社ライフル(東京都)が運営する全国版の空き家バンクに掲載しており、全国の移住者に向けて情報を発信している。
藤田市長は「加茂市には空き家が約1,000軒ある。市内外から9月中旬からの2週間で、20件近くの問い合わせがあった」と話した。
市では今後、掲載件数を増やす方針で、そのために空き家所有者に対し、空き家管理の難しさや空き家バンクの開始の案内などのPRを展開していくという。
観光施設の指定管理者に加茂市内のアパレル企業
一方、市民福祉交流センター「加茂美人の湯」の指定管理者は8月3日から9月15日まで募集を行ったが、応募がなかったため、10月30日まで再公募を行っている。
藤田市長は「再公募は県外の事業所に範囲を広げたほか、共同企業体でも可能とした。また、契約期間を5年から2年に短縮するなど条件を緩和した」と語った。
「加茂土産物センター・インフォメーションセンター」の指定管理者については8月3日から31日まで募集を行ったところ、3件の提案があり、結果的にアパレル業の株式会社G.F.G.S.(加茂市)の提案が選定された。今後、市議会から指定管理者の承認を得た後、来年4月1日から指定管理者による運営となる。
藤田市長は、「G.F.G.S.はレンタカーやレンタサイクルの提案のほか、『加茂土産物センター・インフォメーションセンター』2階のゲストハウス化やテイクアウトカフェなどの構想があり、ファッションブランドを展開する同社の情報発信力と、近隣の商店街との回遊性が期待されることから同社に決まった」と話した。
桐たんす祭りを開催
加茂箪笥協同組合では毎年恒例の「桐たんす祭り」を9日から11日まで、加茂市産業センターで開催する。今年は従来の加茂市産業センターでの展示販売だけではなく、新しい企画として、まち歩きを楽しみながら桐たんすのよさを味わえる「桐たんす屋巡り」を実施する。同市では「多くの方から各工房を巡ってもらい、匠の技をご覧いただきたい」としている。