新潟県議会議員の高倉栄氏が新潟2区から次期衆院選に出馬
新潟県議会議員の高倉栄氏が8日、記者会見を開き、次期衆院選に新潟県第2区から出馬することを明らかにした。
高倉氏は燕市西蒲郡選出の県議で現在3期目。議会では、会派「未来にいがた」に所属し、旧国民民主党新潟県連幹事長をつとめ、7日に設立の届け出を行った新国民民主党新潟県連の暫定代表に就任している。また7日付で国民民主党新潟2区の公認候補に内定している。
新潟第2区は、旧民主党に所属し無所属を経て1年半前に自民党に移籍した現職の鷲尾英一郎氏(衆議員5期目)、自民党現職の細田健一氏(衆議院3期目)、共産党所属の新潟市議会議員の平あや子氏が出馬する見通しとなっている(8日時点)。
高倉氏は会見で、「(時期衆院選は)壮絶な戦いになると思うが、旧民主党のラストサムライとして、議席を何としても守り抜くという覚悟で戦い抜く」と決意を語っていた。
鷲尾氏の自民移籍で野党の衆議員がいなくなったことから、今年の初めに決断したという。旧国民民主党県連の幹事長として、旧2区(新潟市西蒲区、燕市、柏崎市、刈羽村、佐渡島、新潟市南区・西区、長岡市の一部など)を歩く中で、「自民党以外の撰択がない。高倉さんから頑張ってほしい」との声を聞くたびに決断の気持ちが固まっていった」と振り返る。
今後、立憲民主党や共産党との政党間協議を行い、野党統一候補として選挙戦を戦いたい意向で、「党利党略ではなく、勝つ形を作ろうというのが政党間協議の趣旨。出たいという人をおろして良いのかということもあるが政党間協議を継続していきたい」と話していた。また連合新潟に推薦依頼を行う段取りという。
政策については、「新しい日本の形を作る」ための『たかくらの約束 5つのスクラップ&ビルド』を訴えていく。
人生100年時代の医療・福祉、社会制度などの再構築、東京一極集中の打破、危機管理の視点からの省庁の地方への移転・再編、食と農の維持(農業者個別所得補償制度の復活など)、安定雇用と安定賃金の5つだ。このうち、東京一極集中の打破については、「現在、新潟県から首都圏などに年間6,000人の若者が(進学などで)流出しているが、コロナ禍で東京から地方への人口流出の流れになっている。テレワークやリモートワークなど働き方も変わっているこの機を逃してはいけない」などと語っていた。
また「何でも反対ではなく、政策能力のある党を目指す」と述べていた。
原発問題については、「花角知事が県議会で答弁しているのと同じく、3つの検証(「福島第一原発の事故原因の検証」、「原発事故が健康と生活に及ぼす影響の検証」、「万一原発事故が起こった場合の安全な避難方法の検証」)が終わるまでは議論をしない。現段階で稼働を認めることはできない」と述べるとともに、「旧民主党が示していた2020年代の早い時期に原発ゼロ社会を実現するためのロードマップ作成(再生エネの普及など)が我々に託された大きな仕事」と語っていた。
県議の辞職については、「県央の基幹病院建設、県立吉田病院の再建政策課題が多く、最後の最後まで県議を全うして取り組み、国政(の場での取り組み)につなげていきたい」と話していた。
一方、国民民主党新潟県連の暫定会長に就任したことについては、「国民民主党の掲げる改革中道の旗印のもと、党勢を拡大していきたい」と語っていた。
【高倉栄氏】
1971年生まれ、中央大学商学部卒業、中央大学では応援団団長、全日本学生応援団連盟本部校本部長などに就任。株式会社高倉電気商会、弥彦村議会議員などを経て2011年新潟県議会議員に初当選。
http://www.takakura-sakae.jp/