石﨑氏「事実とは違う」と否定、石﨑徹元衆院議員の元秘書男性への暴行や損害賠償を巡る民事訴訟で本人尋問
元衆院議員で現在日本維新の会新潟県第1選挙区支部長の石﨑徹氏の元秘書の男性が、石﨑氏から暴行などを受けたとして損害賠償請求約1,000万円を求めている裁判で、弁論が15日、新潟地方裁判所で開かれ、本人尋問が行われた。元秘書の男性が石﨑氏から日常的に暴行や暴言を繰り返し受けたとの訴えに対し、石﨑氏は「事実とは違う」と否定した。
新潟地方裁判所第1法廷で開かれた弁論には、原告の元秘書の男性と被告の石﨑氏が出廷した。石﨑氏が元秘書の男性による暴行や暴言、名誉棄損、残業代不払いを争っている裁判で、この日は双方の代理人弁護士が、証拠や調書をもとに元秘書の男性と石﨑氏に対し、尋問を行った。
元秘書の男性は、日常的に暴行や暴言を受けていたと主張。ボイスレコーダーで録音するなど、事実確認できるものだけで16件の暴行や暴言があったと訴えている。元秘書の男性が運転中に助手席から強い力で殴られることが複数回あり、命の危険を感じたと説明した。
元秘書の男性の訴えに対し石﨑氏は、「事実ではない」と否定。一方で、既に刑事事件として略式起訴されている2件については「(元秘書の男性に対する)注意だったとはいえ、不適切だった」と発言。続けて、「(元秘書の男性が)ミスを連発し、イライラが募って発言した。申し訳ないことをしたとお詫び申し上げたい」などと話した。
なお、石﨑氏は、元秘書の男性に対して示談を申し出たが、元秘書の男性は石﨑氏から直接の謝罪がないことなどを理由にこれを拒否、和解は成立しなかった。石﨑氏は、元秘書の男性が公開の場での謝罪を求めていることが、過剰な要求だと主張した。
弁論後、元秘書の男性に報道陣から今後和解交渉に入る可能性を聞かれ、「絶対にない。天地がひっくり返っても無い」と話した。
石﨑氏は、これまでの報道が元秘書の男性の主張に偏った報道がされていたと主張し、天秤に例えて「裁判においては、私の方にも重りを乗せて報じて欲しい」と語った。
今後、双方が調書をまとめ裁判所へ提出したのち、9月14日に開かれる裁判にて終結し、判断を下す予定。