新潟県三条市がふるさと納税の返礼品にマルナオ株式会社(新潟県三条市)の「夫婦箸シリー ズ」を追加
新潟県三条市は16日、ふるさと納税の返礼品として新たに、マルナオ株式会社(新潟県三条市)の「夫婦箸シリーズ」を採用したと発表した。追加した「夫婦箸シリーズ」は9種類で、寄付額は1セット1万6,000円から7万円まで取り揃えている。
マルナオが製造販売する「夫婦箸シリーズ」を、今年大幅にラインナップを増強したことから、三条市はふるさと納税返礼品への採用を決定した。結婚祝いや記念日の贈り物などに勧めている。
マルナオの箸は、「幸せの橋(箸)渡し」として、結婚する2人の門出や、記念日を祝うのに最適なアイテムとして人気を集めている。「箸先が細くて口当たりがよく、食べ物がおいしく感じられる」と定評があり、優れた技術を持つ職人の手によって一本一本が丁寧に仕上げられ、美しさと機能性を備えている。
マルナオは、1939年に新潟県三条市に創業。寺社の彫刻を生業とした初代は、指矩(さしがね)、釿(ちょうな)とともに大工道具三種の神器である墨坪(すみつぼ)の坪車の量産化に成功。初代、二代目と大工道具作りに携わった。三代目である福田社長は、黒檀(こくたん)・紫檀(したん)を扱う経験に裏付けされた知識と加工技術から、塗装をせず、削りと磨きの技術のみで作られた八角形の箸を生み出した。口当たりを重視した箸やカトラリーなどを中心に、文房具なども手掛けて成長し続けている。三条市矢田に本店とオープンファクトリーを構え、東京に青山店、海外ではパリに支店を持つ。
ふるさと納税返礼品に追加したマルナオの「夫婦箸シリーズ」について、三条市の担当者は、「コロナが落ち着いてきて明るい兆しが見え、6月の挙式を考えているカップルもいると聞く。結婚祝いだけでなく、新築祝いや退職祝いなど、人生の節目の贈り物などにおすすめしたい」と話した。
三条市のふるさと納税返礼品は、4月1日時点では950アイテムだったが、6月上旬までに約1,100アイテムに増加しており、今後も積極的に増やしていく予定という。
(文・中林憲司)