新潟市の萬代橋に公民連携のコーヒースタンドが期間限定開設
「新潟県庁前ナイトマルシェ」などを開催してきた「新潟県公民連携推進プロジェクト」は新たに、萬代橋の東岸(万代シティ側)にて、国土交通省北陸地方整備局や民間企業と連携して「BANDAIBASHI coffee stand」を期間限定で開催している。
「BANDAIBASHI coffee stand」の開催は、10日、11日、17日、18日の4日間(10日は荒天により中止)。時間は6時30分から16時まで。これまで鳥屋野潟で露店を出店していたコーヒースタンド「prefix coffee stand」と、菓子・軽食店「ADAMSKI」が出店。また、空間演出には株式会社日建緑地が協力し、公民連携で萬代橋のたもとに一息つくことのできる空間を提供する。
県庁の若手有志による「新潟県公民連携推進プロジェクト」は今回で3回目。これまでに、財政的課題を抱える県が、公共不動産を民間に開放し出店料などを税収とする「県庁前ナイトマルシェ」の開催や、新型コロナウイルスの影響を受ける事業者の出店機会の確保に協力する、県庁でのキッチンカーでの昼食販売の取り組みを行っている。
今回は国土交通省北陸地方整備局が管理する萬代橋の歩道上が開放され、出店料は萬代橋の維持管理費の一部に充てる。これにより、税収を増やすことができる国、出店することができる事業者、新しいサービスを受ける県民の三者にメリットがある仕組みだという。また、道路空間の活用による滞在環境の向上を図る社会実験としての一面もある。
開催場所に萬代橋が選ばれた理由は、新潟市のシンボルだからというだけでない。万代シティと古町を結ぶ萬代橋は利用者が多く、来客が見込めるという理由がある。加えて第3の理由に、萬代橋は国が管理する「道路」、橋を挟んで上流側は国の「河川」、下流側は県の管理する「港湾」であり、この縦割り的な管理により土地利用が難しくなっているが、今回はあえてこの場所を利用することで、国と県、そして民間の連携を強化し、今後へ繋げていくという目的がある。
新潟県公民連携推進プロジェクトの佐藤正宣氏は「今後は今回の取り組みの結果を元に、こうした公民・公公(国、県、市)の協力の動きを継続させていきたい」と話した。また、県庁でのキッチンカーの取り組みは11月末まで行われるという。
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