新潟県が「クマ出没特別警報」、関川村での死亡事故を受け
新潟県は12日、鳥獣対策本部会議(第2回)を開き、同日付で「クマ出没特別警報」を発表することにした。県内で平成13年以来となるクマによる死亡事故が発生していることを受けたもの。
県では9月23、25日に長岡市内で相次いで人身被害が発生したことを受け、「注意報(注意喚起)」を発表。その後、県内5市町村で人身被害が出たことから「警報(厳重な警戒の呼びかけ)」を発表。さらに10月1日に関川村でクマに襲われた女性がその後死亡したことから「警報」を発表することにした。
県では9日に市町村に対し、人身被害防止のため、里地周辺で捕獲を推進するよう要請したほか、今後は罠が不足する市町村に対し台数に余裕がある他市町村からの貸し出しを調整する。また不足が生じる場合は罠の調達も検討する。
さらにチラシや市町村の広報誌など多様な手段を活用したさらなる注意喚起を実施していくという。
なお、会議では、被害に遭いやすい場所、時間帯、服装についての質問があった。場所については、山間の畑や住宅で発生しているほか、これまであまり発生したと聞いたことがない場所でも発生しているという。時間帯については、明け方や夕方に襲われる傾向があるという。服装については、現時点で把握はできていないが、市町村と共有できうるようにしていきたいという。
本部長の佐久間豊副知事は、「これから11月末までに1ヶ月半は人身被害が特に心配される。庁内関係部局や県警、市町村、消防など関係機関との連携を密にしながらオール新潟の体制で気を緩めることなく被害の防止対策にあたっていただきたい」と話していた。
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