(一社)新潟スモールM&A協会が月内に発足、代表理事にはNBCニイガタビジネスセンターの鈴木浩一代表が就任
経営革新計画の承認や補助金・助成金の申請サポートなどを手がけるNBCニイガタビジネスセンター/ニイガタビジネスコンサルタント(新潟市中央区)は、スモールM&A(売上高3億円以下の中小企業のM&A)の仲介を行う一般社団法人新潟スモールM&A協会を立ち上げる。すでに設立申請済みで、月内にも発足する見込み。代表理事には同センターの鈴木浩一代表が就任する。
また副理事長に、スモールM&Aの第一人者である株式会社つながりバンク 代表取締役の齋藤由紀夫氏、中央会計税理士法人 代表社員所長の山岸貴氏、司法書士法人トラスト 代表社員の関武氏が就任するほか、監査役に弁護士法人青山法律事務所 パートナー弁護士の上遠野哲也氏が就任する。ほかにM&Aで実績のある企業経営者などが理事に就く。安価な料金体系でM&Aを仲介し地域経済の活性化につなげていく方針だ。
鈴木氏は、新潟スモールM&A協会を立ち上げることにした理由について、こう説明する。「もともと後継者不在で廃業せざるを得なくなりそうな中小企業が多かったところに、新型コロナウイルスの影響で経営が厳しくなっていて、このままでは廃業に追い込まれる企業が増える。地域経済活性化のためにも、そうした企業に少しでもお役に立ちたいと考えた」。
一方、NBCニイガタビジネスセンター/ニイガタビジネスコンサルタントでは、数年前からM&Aの仲介事業を手がけていて、昨年までに4件の仲介を実現した。さらに、M&Aの人材育成と仲介する上で大きな役割を果たすネットワークづくりを目指し、今年2月から8月にかけて「スモールM&A新潟勉強会(第1期)」を開催。講師は、副理事長に就任する齋藤氏が務めた。
齋藤氏はオリックスに16年間在籍したのち、株式会社つながりバンクを設立、中小企業の事業再生・資金調整サポートのほか、M&Aコンサルティングも行なっている。
今回の新潟スモールM&A協会は、主催者である鈴木氏、講師である齋藤、参加者が出資し設立、安価な料金でM&Aを仲介していく。「勉強会を開催している間にも、相談が多く寄せられ、メンバーで既に2件のM&A(飲食店、社会福祉法人格を有していなかった介護施設)を仲介しているほか、現在、3件目の案件が最終段階に入っている。今後もどんどん仲介していきたい」(鈴木氏)と話す。
さらに、今年11月から来年3月にかけて、第2期の勉強会を開催する企業買収で実績のある企業経営者、税理士、信用調査会社、コンサルティング会社などが参加する予定で、「希望すれば、受講者には新潟スモールM&A協会に加入していただく」(同)と話す。
今後は、「ポスト・マージャー・インテグレーション(PMI、顧客離れや優秀な社員の離職、業績悪化、内部対立などを防いで統合効果を最大化するための統合プロセス)に精通した人材の育成にも取り組んでいくほか、地域の実情を把握している信用金庫や信用組合と提携していきたい」(同)という。
鈴木氏は起業して年商35億円ほどの会社に育てた経験を持つ。その後、新潟大学(夜間)で経営学を学び、NBCニイガタビジネスセンター/ニイガタビジネスコンサルタントを開業した。国から認定された「経営革新等支援機関」として経営革新計画の承認サポートを行うほか、補助金・助成金申請サポート、事業承継・M&Aサポートを提供している。
【NBCニイガタビジネスセンター/ニイガタビジネスコンサルタント】
住所/新潟県新潟市中央区東出来島1番地15号 中部川崎ビル2F
設立/平成17年4月
サイト/https://suzuki-nbc.com/