セイヒョーの2021年2月期第2四半期決算、新型コロナや梅雨明けの遅れで売上高減も原価低減の取り組みで増益
株式会社セイヒョー(新潟市北区)は9日、2021年2月期第2四半期決算(非連結)を発表した。
売上高は23億6,800万円(対前年同月比△6.5%)、営業利益1億900万円(同62.8%)、経常利益1億3,500万円(同64.8%)、純利益1億1,700万円(同62.2%)となった。
決算短信によると、国内食品業界は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う活動制限や外出自粛による経済停滞のマイナス影響に加え、「令和2年7月豪雨」を含めた長雨や梅雨明けの遅れによる低温の影響もあり、事業環境は厳しい状況が続いた。このような状況下、主力のアイスクリーム部門において新規取引先の開拓や既存取引先への拡販などを行ってきたが、5月の緊急事態宣言の解除後も、経済活動の本格的な再開には程遠かったという。
こうしたことから売上高は対前年同期比で減収となった。一方、損益面については、売上減少に伴いより一層の原価低減を図った結果、増益となった。また営業外収益として三条工場の休業に伴う雇用調整助成金1,800万円を計上していたという。
なお同社は、夏季に集中して需要が発生するため、とくに第2四半期会計期間の売上高は、ほかの四半期会計期間の売上高と比べ著しく高くなる傾向にある。
一方、この決算を踏まえ、今年4月10日に発表した通期(2021年2月期)の業績予想を修正。具体的には売上高を38億円から35億円に修正した。営業利益4億円、経常利益5億円、純利益4億5,000万円の業績予想は変わっていない。