佐渡市内で毒きのこ「ツキヨタケ」による食中毒が発生

新潟県は19日、佐渡市内で毒きのこ(ツキヨタケ)による食中毒が発生したと発表した。19日午後2時30分頃、佐渡保健所管内の医療機関から佐渡保健所に「ツキヨタケによる食中毒が疑われる患者3人を診察した」旨の連絡があった。

佐渡保健所が調査した結果、18日朝8時頃に患者の1人と知人2人の計3人で佐渡市内の山中でヒラタケと思って採取したきのこを患者のみが自宅に持ち帰った。

翌19日に味噌汁にして午前7時頃に家族3人で食べたところ、3人とも午前9時頃から吐き気、嘔吐などの症状を呈し、医療機関を受診したという。

佐渡保健所が、このきのこ(調理前保管品)を専門家に確認したところツキヨタケであったこと、患者の症状がツキヨタケによる中毒症状と一致していること、医師の届出があったことから食中毒と断定した。なお患者は快方に向かっている。

ツキヨタケの傘は半円形からじん臓型で長径10~25cm。紫褐色から暗紫褐色で、柄は傘のほとんど横につき、リング状に隆起帯がある。ムキタケ、ヒラタケと間違えることが多く、県内で発生したきのこによる食中毒の多くもツキヨタケであるという。

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