ベビーパーシモン収穫【(株)佐渡テレビジョン】
2020年10月4日(日)現在、島内で収穫最盛期を迎えている「柿」。その柿の中でもちょっと珍しい「柿」の収穫が赤泊地区で行われています。その珍しい柿とは…こちら。直径3センチほどの英語で小さな柿を意味するベビーパーシモンと呼ばれる柿です。
その農場で柿の収穫に励むのが赤泊地区三川で兼業農家で柿などを栽培する近藤 さんです。
このベビーパーシモンは昭和56年に近藤さんの祖父さんが自身の農地で初めて発見した「平核無」の突然変異でできた品種です。
撮影に伺った日はまだ色づいていない柿もありましたが現在は色づき収穫最盛期を迎えています。このベビーパーシモンはLサイズの柿の6分の1の重さで皮も柔らかいためそのまま食べられます。
また、通常のおけさ柿の糖度が13度から16度ですがベビーパーシモンは糖度が20度と甘みが強いことも特徴です。
また、栽培では通常の柿と一緒に防除もできそれほど手間がかからないと近藤さんは話します。
祖父の発見からおよそ40年。現在柿畑を守る近藤さんは接ぎ木などで少しずつその生産量をふやしましたが自然に果実が落下する割合も通常の柿よりも多いため出荷できるのは全体の3~4割程度と話します。
また生産も赤泊地区三川の2軒の農家だけで行っているため選果場などでは取り扱えず渋抜き作業などは生産者自身で行います。
そんな中、昨年このベビーパーシモンを多くの人に知ってもらいたいと特色などを調べた中学生がベビーパーシモンを使ったスイーツを考案しました。
近藤さんの息子 さんと友人2人は総合学習の時間で自分たちが調べた内容を発表する他にもその内容を地域住民の集まる場所に掲載しました。その事でJA佐渡の職員の目に留まりベビーパーシモンはJA佐渡のホームページなどで今年から販売される事になりました。
また、この日は赤泊中学校で地域コーディネーターを務め嵩流さんたちの発表を手助けした岩崎奈美さんが中学生が考案したレシピを改良したプリンを近藤さんに届けました。 岩崎さんはこのプリンを活用し地域活性化へつなげたいと考えています。
様々な人たちの思いが集まるベビーパーシモン。現在はAコープ金井店の新鮮空間「よらんか舎」やJA全農が運営するホームページ「JAタウン」などでも取り扱っています。
手のひらサイズの可愛らし柿でしたね。近藤さんによると料理の付け合わせなどに使うと色どりなどよくなると購入者から人気だということです。なお、岩崎さんのレシピは佐渡乳業のHPでもご覧いただけます。