通販サイト「新潟直送計画」のクーネルワークが来年に山形で通販サイトを開設

新潟直送計画サイト

新潟県内の生産者と全国の消費者をつなぐ通販サイト「新潟直送計画」を運営する株式会社クーネルワーク(新潟市西区)は来年、山形県で通販サイトを立ち上げ運営を始める。同社では2019年1月25日付のプレスリリースで2020年度から山形・宮城・長野・富山の近隣4県への展開を目指すことを明らかにしているが、この構想が動き出す格好だ。

具体的には年明け早々から動き出し、山形県内に拠点を設け、早ければ来春にはサイトを公開する予定。

同社の強みである地産品を通じたコミュニケーション(例・地元の人や県外の住む出身者などが友人に地元産品を贈る)という事業コンセプトを活かしてサイトを運営していくほか、新潟直送計画と同様にローカルプラットフォーム(※)の役割を果たすサイトを目指していく。

一方、新潟直送計画は、2011年12月にスタートした、新潟県内の生産者と全国の消費者をつなぐ産直サービス。専門スタッフによる現地取材を元に、新潟から産地直送で県内産品を販売している。

インターネットでの販路拡大を考える生産者にとって大きな負担となる、ページ作成、商品撮影、注文者対応、代金回収、集荷配送管理業務など面倒な事務作業をほぼ全て同社が代行することで、県内生産者が手間なく最低限のコストでインターネット販売を始められる仕組み。また3大ECモールと呼ばれる、楽天市場・Yahooショッピング・Amazon上での販売も行う。出品にかかる初期費用は、写真撮影、取材、ページ作成、楽天市場・Yahooショッピング・Amazonの登録料など1商品10万円(2商品目以降は1商品あたり5万円)。販売手数料は一律20%となっている。

なお同社が先日発表したプレスリリースによると、「新潟直送計画」の2019年の合計流通額は2億3000万円(前年は1億7000万円)を突破した。また直近ではおよそ3億5,000万円に拡大している模様だ。

(※)にいがた酒の陣は、県内の多くの蔵元が一堂に会して新潟清酒をPRする一大イベントで、ずば抜けた集客力を誇るが、仮に蔵元が別々にイベントを開催しても多くの集客することはできないと思われる。これと同様に、各社が別々にECサイトを運営するよりも1つのサイトに集まったほうが集客力は高まる。実際、新潟直送計画では、年間2,000件の注文があるル レクチェ生産農家などがある模様だ。

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