JR東日本スタートアップなどが、新潟港の鮮魚を新幹線輸送し同日午後にJR品川駅、五反田駅で店頭販売する取り組み
JR東日本の子会社でベンチャー出資などを手掛けるJR東日本スタートアップ株式会社(東京都)と、水産物卸・小売りなどを展開する株式会社フーディソン(東京都)は23日、新潟港で水揚げされた鮮魚を新幹線で輸送し、JR品川駅、五反田駅で店頭販売する取り組みを実施した。
同日午前中、JR新潟駅発の新幹線とき318号に南蛮エビやズワイガニ3箱をJR東日本のグループ会社職員が積み込んだ。新幹線内の業務用の倉庫に入れて輸送した。
新潟港で朝、競りにかけられた鮮魚を鮮度のよい状態で東京へ輸送するというこの事業は昨年から取り組んでおり、今回が3回目。昨年は2回とも、フーディソンが運営するJR品川駅構内の鮮魚店「サカナバッカエキュート品川店」などで即日完売するなど好評だったことから、今年も実施することになった。
新幹線はJR東京駅まで行き、そこからJR品川駅構内の「サカナバッカエキュート品川店」、JR五反田駅構内の「サカナバッカ五反田」までは車で輸送するという。同日午後2時半ころには店頭に並ぶ予定で、即日完売を目指している。なおJR東日本新潟支社の担当者によると、23日は水揚げが少なかったという。
また、事前に店頭で予約した商品は、CBクラウド株式会社(東京都)の配送マッチングサービスを使って自宅まで配送される。
JR東日本新潟支社の水田博之事業部長は「現在は実証実験中だが、今後は定期的に実施したい」と話していた。次回の実施は未定だという。