180年以上続く新潟市南区の伝統芸能「越後月潟角兵衛獅子」、月潟まつり実施協議会が2年ぶりに披露
月潟まつり実施協議会は26日、新潟市南区月潟地区にある白山神社で、新潟市指定無形民族文化財にも指定される伝統芸能「越後月潟角兵衛獅子」を2年ぶりに披露した。同日は、神社の境内に大勢の観衆が集まり、2年ぶりの角兵衛獅子に歓声を上げていた。
180年以上続く伝統芸能である角兵衛獅子は、映画・歌謡曲・小説・詩歌・落語など、様々な作品に登場している。例えば、映画「越後獅子の唄」(1950年)には、歌手の美空ひばり氏が越後獅子の少年を主演。さらに、同作品が好評を得たことから、再び彼女が越後獅子の少年を演じる映画「鞍馬天狗・角兵衛獅子」と挿入歌「角兵衛獅子の唄」(西條八十作詞、万城目正作曲)が1951年に発表されている。
「越後月潟角兵衛獅子」では、演者は独特な赤い衣装に身を包み、アクロバティックな技芸を披露する。現在、演者は主に地元の中学生によって構成され、地元の角兵衛獅子保存会によって、郷土芸能として伝承されている。
また、月潟地区では毎年9月の第4日曜日に「月潟大道芸フェスティバル」を開催するなど、「越後月潟角兵衛獅子」のような技芸を披露するイベントに力を入れている。