東北電力株式会社などが30日の電力需給について「需給ひっ迫準備情報」を告知、29日の電力需給状況は改善

東北電力株式会社(仙台市)と東北電力ネットワーク株式会社(仙台市)は28日、翌29日の東北6県と新潟県の電力需給バランスについて、予備率5パーセント以上を確保できる見込みとなったと発表した。同2社は29日の電力需給バランスについて、27日時点ではエリア予備率が5パーセントを下回る予想をしており、国の方針に基づいて「需給ひっ迫準備情報」を発表していた。

最新の情報を用いた東北電力と東北電力ネットワークによる29日の予想(28日18時時点想定、使用率ピーク時16時30分から17時)では、日中の最高気温は31.0度(7都市平均)、エリア電力需要1,195万キロワットに対してエリア供給力が1,306万キロワットで、エリア予備率9.3%となっている。

一方で、気象状況の急変などにより需給状況が再び厳しくなる可能性もあることから、東北電力と東北電力ネットワークでは「無理のない範囲でできる限りの節電」を呼びかけている。

また、30日の東北6県と新潟県の電力需給バランスについては、太陽光発電の出力が低下する夕方においても高気温により冷房の高稼働などが予想されるため、(電力の供給量が)非常に厳しい見通しであるという。

東北電力ネットワークは今後、火力発電所に増出力などの供給力対策を実施するが、エリア予備率が5パーセントを下回る予想となっているため、30日における「需給ひっ迫準備情報」を発表した。

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