新潟県の花角英世知事が燕市でまちづくりに関わる若者たちと意見交換
新潟県は28日、燕市で座談会を開催し、花角英世知事と地域の課題解決のために同市で活動する若者たちが意見を交わした。
知事が県内各地域へ出向き、地域の課題解決のために活動する地元の人々と直接意見交換する「知事と一緒に車座トーク」は今回で14回目。県央地域では弥彦村(2021年7月開催)についで2回目となる。
今回は「民間・若者が中心となった地域活性化の取組」をテーマに、キセル職人として県外から移住した岩浪陸さん、民営図書館を運営する白鳥みのりさん、「つばめ若者会議」メンバーの村松祐希さん、商店街の活性化を目指し活動する内山芳文さん、燕で日本酒づくりに挑戦する髙畑篤志さんが参加した。
トークの中では、各人の取り組みのきっかけや今後の課題と展望などが話題に上がる一方で、「官民共同で活動していると、行政の担当者が1、2年で変わってしまう。(熱意を持った)担当者と一緒に街を変えていける仕組みをつくってほしい」(髙畑さん)など、行政へ対する率直な意見も上がった。
また、参加者は自身の生活・仕事とまちづくり活動を両立することの難しさにも言及。トークを終えて花角知事は「燕市はコミュニティづくりに取り組む若者が元気な印象を受けた」と話すと同時に「こうした地域貢献を行政としてどう支えていくか、難しい課題とだと改めて感じた。極端な話、行政が丸抱えすることもありえるが、そこには持続可能性の問題や、むしろ活力を失わせる可能性がある。県として単純な支援だけでなく、(活動する人たちと)これからも一緒に考えていきたい」と語った。