新潟県教育委員会が27日付で教職員4人を懲戒処分
新潟県教育委員会は27日付で教職員4人を懲戒処分にした。
中越地方(柏崎市内)の小学校男性教諭(40歳代)は令和2年7月、中越地方の公共施設で、女子児童に対し、不適切な行為(わいせつ事案には至っていないが不適切な行為)を行なう「信用失墜行為」で停職3カ月の処分に。保護者が警察に相談し、今年8月15日に強制わいせつの疑いで逮捕されたが、9月4日に処分保留で釈放されている。
担当教諭かどうかを含めて被害者との関係、場所などは児童と保護者の強い希望により公表しないが、教諭と児童は面識があるそうだ。
教諭は、「スキンシップと思ってやっていたが、相手に嫌な思いを残したとすると申し訳なかった」などと反省の弁を述べているという。
なおこの教諭はすでに市教育委員会に辞職願を出しており、市教育委員会で預りの状態になっているが、処分が降ったことから近日中に受理される。
県教育委員会では「先生を信頼していて大好きで近くづいてくる子供達もいて、それは好ましいことである。一方、先生と児童生徒の関係が、今回の件も含めて行き過ぎたものになっていないか、改めて丁寧に指導しなければいけない」と語っていた。
中越地方中学校男性教諭(50歳代)は高速道路利用による通勤手当を受給していたにもかかわらず、平成30年9月から意図的に高速道路の利用を控えて通勤し、今年6月までの間、通勤手当約100万円を不正に受給した「手当の不適切受給」で減給(10分の1の減給)4カ月に。今年7月の通勤手当の一斉確認により発覚し、不正受給した通勤手当は、返還済み。
この教諭によると、仕事が遅くなったときのために、実費で学校の近くに教員住宅を借りていて、この家賃に充てたという。
中越地方小学校男性校長(50歳代)は、今年6月、勤務時間中に、教員に対し、繰り返し感情的また一方的に叱責した(相手を立たせて5分から10分間、大声で感情的に怒鳴った)。このことにより当該教員に精神的な苦痛を与えたことから、「職場内秩序を乱す行為(パワー・ハラスメント)」で戒告に。県教育委員会が把握しているパワハラの数は5回(いずれも6月)という。
叱責された職員は精神科を受診し今も通院している。校長は、「行き過ぎた指導だった」と反省している。
教育庁本庁男性職員(60歳代)は今年9月、退勤のため、新潟市内の県道を自家用車で走行中、前方不注意により、道路左側を対向進行してきた自転車に衝突し、被害者にけがを負わせた「交通加害事故」で戒告に。
被害者のけがは、左足関節外果骨折など(全治約6か月)で、職員は今年4月、運転免許停止60日間の行政処分を受けているほか、今年7月、罰金20万円の刑事処分を受けている。