株式会社コロナ(新潟県三条市)、2021年3月期第2四半期決算(連結)を発表
株式会社コロナ(新潟県三条市)は30日、2021年3月期第2四半期(4月1日から9月30日)の決算(連結)を発表した。
売上高は399億2,300万円(対前年同四半期比0.6%減)、営業利益は3,700万円(同87.4%減)、経常利益は1億9,600万円(同54.9%減)、親会社株主に帰属する純利益は△1億3,300万円。株価下落により投資有価証券評価損を特別損失に計上したことなどが影響し、親会社株主に帰属する純利益はマイナスとなった。
製品の種類別売上高の概況は、以下のとおり。
暖房機器
暖房機器の売上高は、71億2,100万円(対前年同期比10.3%減)となった。昨年は消費増税前の駆け込み需要が発生して販売が前倒しに進み9月までに高級暖房機を中心に売れた一方で、今年は残暑が続いたことから対前年同期比で減となった。
また新製品である寒冷地向け石油暖房機「FIRNEO(フィルネオ)」、石油ファンヒーターや遠赤外線電気暖房機などの提案活動を行ったが、展示会ができなかったことなども影響した。
ただ、直近の販売は、寒さが増してきていて在宅ワーカーなどが購入し始めていると見られ好調に推移している。通期では対前期比27億円増を見込む。
空調・家電機器
空調・家電機器の売上高は、163億2,100万円(同8.7%増)となった。
ルームエアコンは需要期の天候不順(梅雨寒など)などがあったものの、初夏の気温上昇や販売店による早期提案、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う在宅時間の増加などもあり、販売が順調に推移した。また、記録的な残暑などがあったことから、工事が不要なウインドタイプが好調に推移した。
除湿機は本格的な梅雨の到来に加え、部屋干し需要の増加などもあって前年同四半期を上回った。
住宅設備機器
住宅設備機器の売上高は、137億7,100万円(同4.4%減)となった。主力商品であるエコキュートは、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及や買い替え需要が拡大する中、業界トップクラスの省エネ性能である最上位機種を軸に販売活動を進めたことで順調に推移した。また、新型コロナウイルス感染症の影響で海外からの部品調達に支障が出た他社に比べ安定供給できたことも奏功した。
空気清浄・除菌等の機能を備えた多機能加湿装置「ナノフィール」などのアクアエア商品は、除菌に対する意識の高まりや、国の補助金制度が追い風となり業務用を中心に好調に推移し、対前年同期比でほぼ2倍となった。
しかし、昨年は消費増税前の駆け込み需要が発生したほか、今年は新型コロナウイルス感染症の影響から展示商談会などのイベント中止が相次ぎ、給湯システムなどの販売活動が停滞したことが影響した。
通期では対前期比で1億円増を見込む。
一方、同日、通期の連結業績予想を下方修正した。工事の一部着工遅延や繰り延べが、建設子会社において生じている状況があり、当初予想を下回る見込みになった。売上高は約6億円下方修正したが、そのほとんど(約5億円)が建設子会社の影響という。
【関連報道資料】
2021年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
https://www.corona.co.jp/news/settlement/202132.html
連結業績予想の修正に関するお知らせ
https://www.corona.co.jp/news/files/36ba7e3f83f40767a5e3d4ce4a3379170b43d631.pdf