新潟県弥彦村の「菊祭り」に合わせ、拉致問題解決の署名活動が実施される
新潟県弥彦村の彌彦神社で1日より、全国最大規模の菊花が展示される「弥彦菊まつり」が開催されるのに合わせ、特定失踪者の「大澤孝司さんと再開を果たす会」が署名活動を行った。
大澤さんは1946年、旧巻町(現・新潟市)の出身。県の職員として佐渡へ移り住み、1974年2月24日、自宅近辺の飲食店で夕食を済ませ知人宅に寄った後、行方が分からなくなった。警察や国では北朝鮮での拉致の可能性を排除できない「特定失踪者」に認定されている。
「大澤孝司さんと再開を果たす会」では長年各地での署名活動を行っているが、今年は新型コロナウイルスの影響により自粛で中止を余儀なくされていた。今回の彌彦神社での署名活動は活動再開の第1弾となる。次回は3日、文化の日の祝日に合わせて、同じく弥彦神社桜苑内の駐車場との通路で実施する。また、来年の年始にも署名活動を行う予定だ。
今回の署名活動では、大澤さんとの再開を願う親族や中高の同級生などが実施に協力した。大澤さんと大学生活を共にし、現在は「大澤孝司さんと再開を果たす会」副会長を務める宮崎直樹氏は「毎年多くの人で賑わう菊祭りの時期に合わせ多くの人からの署名をいただき、拉致の問題を風化させないようにしたい」と話した。