「村上市上野遺跡Ⅳ現地説明会」を開催

今回の調査で発見された土坑(人間が土を掘りくぼめてできたと考えられる穴で、性格が見極めにくいもの)の写真

(公財)新潟県埋蔵文化財調査事業団は3日、国道7号朝日温海道路事業に伴う村上市神野遺跡発掘調査現場の一般公開説明会を行った。調査団は、道路事業を進める国交省新潟国道事務所から依頼を受け、この5月から調査を実施しており、今年度で4回目の本発掘調査となる。

国道7号朝日温海道路事業に伴う発掘調査は、平成29年度から実施され、今年度の調査面積は平面積で約4,985平方メートルになる。遺跡は高根川右岸に立地し、約4,000年前の縄文時代後期前葉の集落(ムラ)の跡と考えられている。今年度の説明会は、集落全体とその縁辺を調査を公開し、縄文時代当時の景観を窺い知ることができるようになっていた。

村上市上野遺跡にて出土した縄文土器

遺構(昔の構築物「の一部」が地面や地中に残った跡)では、石囲炉、埋設土器、廃棄場が出土。遺物は、縄文土器や石器などが見つかっている。

日本海沿岸東北自動車道(日沿道)は、新潟県・山形県・秋田県の主要都市を結び青森県に至る延長約322キロメートル(新潟空港IC~青森IC)の自動車専用道路。このうち、新潟・山形県境の「朝日まほろばIC~あつみ温泉IC」区間(延長約40.8キロメートル)は平成25年に「朝日温海道路」として事業化されている。

◎村上市上野遺跡

※普段は一般公開はしていませんのでご注意ください。

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