【”雪国観光圏を100年後の1位に”】2021年に「第13回観光庁長官表彰」を受賞した2人が新潟県の花角英世知事を表敬訪問
2021年に「第13回観光庁長官表彰」を受賞した2人が新潟県の花角英世知事を表敬訪問
2021年に「第13回観光庁長官表彰」を受賞した、「燕三条 工場の祭典」実行委員会の山田立(りつ)副実行委員長と事務局の横山裕久氏、株式会社いせん(新潟県湯沢町)の井口智裕代表取締役は5日、新潟県の花角英世知事を表敬訪問した。
「燕三条 工場の祭典」実行委員会は、燕三条地域に集まる様々な「KOUBA」を開放して見学や作業の体験をできるイベントを開催。職人の後継者不足や閉業など、様々な問題の解決に向け、地域のファンとリピーターを増やすことを目的に、日本のものづくりを伝える継続的な取組みを進める。ものづくりを行う「工場」、農業を営む「耕場」、それらの物品を購入できる「購場」という3つのKOUBAを開放するイベントを開催。当初は54工場の参加だったが、2019年には113工場の参加にまで拡大。参加者も当初の約1万人から、約5万6,000人が来場するイベントへ成長。ヨーロッパやアジアの各都市でも展覧会を実施。2020年には、KOUBAの日常に触れることができる、60を超える動画コンテンツを整備した上で、1か月にわたりオンラインイベントを開催し、さらなるファンを獲得する功績を認められ、「第13回観光庁長官表彰」を受賞した。
株式会社いせんの井口智裕代表取締役は、文化価値の高い古民家宿を改修し、ラグジュアリーな宿泊施設として「ryugon」を開業した。リニューアルオープン後、稼働率は対前年比
平均140%という高水準を維持(2019年実績)。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた2020年以降においても、客室の改修やカフェの新設など、ポストコロナを見据えた積極的な設備投資を行うほか、事前チェックインによる非接触受付などサービスの向上に継続的に取組む。旅行客が地域文化をより深く体験することができるよう、宿と地域で連携し、田んぼのあぜ道でランチをする「田んぼランチ」や、雪原でシャンパンを楽しむ「スノーピクニック」等、独自の体験コンテンツを充実させてきた功績から、受賞に至った。
知事との懇談後に取材に応じた「燕三条 工場の祭典」実行委員会の山田副実行委員長は、「賞状自体を頂いたのは去年の秋で、ちょっと時間が経ったけど報告できてよかった。秋の3日、4日間だけではなく、手わざに興味があるお客様が通年来ていただけるような体制を作っていきたい」とこれからの展望を語った。
株式会社いせんの井口代表取締役は、「実は今回の取り組みは、花角知事が国土交通省に在籍していたころに、紹介してもらった事業なので、それから13年の中で色々取り組みをして、今回、観光庁長官表彰を頂いて、それを知事になった花角さんに報告できるのは感慨深い。『ryugon』をショーケースとして観光事業をさらに磨きをかけていきたい。雪国観光圏という取り組みを100年後の1位になるためにという思想で動いているから、今後、組織をどう残して、またそれによって地域がどう活性化するかっていうのを具体的に作っていかなければいけない。今日を節目に次のステージに行きたいと思う」と意気込みを語った。