赤倉温泉スキー場(新潟県妙高市)が新型コロナウイルスの感染拡大の防止対策

赤倉温泉スキー場

株式会社鈴木商会(東京都千代田区)は、同社が運営する「赤倉温泉スキー場」(新潟県妙高市)にて、新型コロナウイルスの感染拡大の防止対策として、FCR株式会社のデルフィールによる抗ウイルスコーティングをスキー場施設内に施工した。

FCRの抗ウイルスコーティング「デルフィール」は3種(光触媒=酸化チタン、抗菌触媒、三元触媒=プラチナ)の触媒反応を組み合わせた技術で、施工面に付着したウイルスの不活性化を促し増殖を防ぐ。もともとノロウイルス対策などで活用されていたが、新型コロナウイルスにも効果があることが実証されたことから施工したという。

専用噴射器を使って抗ウイルスコーティングを撒き、デーブル、椅子、ドアノブ、トイレの蛇口・レバー、販売機のスイッチ、更衣室、ロッカー、売店・ショップ、レストラン内、シャトルバス、インフォメーションセンターなど様々な箇所にコーティングを施した。

抗ウイルスコーティング施工の様子(ヨーデルロッジにて)

また感染防止対策として、非接触型の会計システム(ほぼ全ての電子マネーに対応)を導入したほか、今シーズンはレストランでの3密を避けて車内などで食事ができるようテイクアウトメニューを用意するそうだ。さらに、手袋、ゴーグル、帽子のレンタルを行わないという。

赤倉温泉スキー場は1958年12月に赤倉熊堂スキー場として開業。妙高山の裾野に広がるビッグゲレンデは、リフト14基、コース17本があり、非圧雪のパウダースノーが特徴。ワイドな緩斜面の初心者向けもあるという。今年は12月12日から来年4月4日までの営業を予定している。またゲレンデの麓には、開湯200年の赤倉温泉街があり、昭和風情が漂う老舗の温泉宿が軒を連ねている。

なお例年インバウンド客も含め13万人のスキー客が赤倉温泉スキー場を訪れるが、昨年は暖冬少雪の影響で多くのスキー場が開業できなかったこともあり、赤倉温泉スキー場には例年以上の15万人が訪れたという。ただ今年は新型コロナウイルスの影響でインバウンドが期待できないことから、長年のスキー愛好家であるシニア層やファミリー客などに期待を寄せる。

鈴木商会は1943年に創業して以来、スキー場をはじめ、宿泊施設やテーマパーク、水族館の運営を手がけてきた。スキー場は、赤倉温泉スキー場のほかに、群馬・奥利根スノーパーク、長野・白樺湖ロイヤルヒル、山形・黒伏高原スノーパーク)、岩手・岩手高原スノーパーク、北海道・函館七飯スノーパークも運営している。

ヨーデルロッジ

スキー場からの景色

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