新潟県三条市の滝沢亮新市長が初登庁
8日に新潟県三条市長に当選した滝沢亮新市長が9日に三条市役所へ登庁し、市長訓示や市長職の事務引継ぎなどを行った。9時の初登庁時には、市庁舎の入り口に約350人の職員が集まり新市長を出迎えた。
市の職員200人を前にした訓示で滝沢市長は、「皆さんの責任は私が負うので、自分が市民にとってベストだと思うことをやっていってもらいたい。そして一方で、私は弁護士としてこの三条の労働環境の問題も見てきた。三条市役所の職場環境、労働環境にどのような改善の余地があるのか考えていき、三条市役所という組織が、地域や企業の手本となっていけるようにしていきたい」と話した。
滝沢市長はその後の記者会見にて、「選挙戦や今日の職員との話し合いを通じて、三条市民の皆さんの財産と生命を請け負う立場であることなど改めて覚悟を決めた。三条市は県央のリーダーとして、この地域を引っ張る立場でなければいけないと考えている」と意気込みを表した。
また今後の政策に関して記者からの質問にも答えた。選挙戦で重点的に掲げていた三条市庁の女性管理職の割合の改善については、「人にはそれぞれの事情があるため、具体的な数値目標を設定してしまうと、私の目標のために意思に反した選択をしてしまう人も出てきてしまうと考えている。一方で、女性の割合が低いことに明確な原因があるのであれば、しっかりと追求して改善していきたい」と話した。
三条市立大学に関しては、「大学の存在がまだ浸透していないというところがあるので、市民や受験生の皆様に積極的にPRしていきたい。できるだけ早く、学生の確保などは市役所から発信していきたい」と新しい大学への期待と市そしての関わり方を語る。その他、地域の産業に関しても、「三条市と燕市のものづくりの面は維持拡大していく。観光面では、八十里越え(福島県から三条市を通り新潟市へ至る国道289号の一部)が開通し、日本海側の玄関口となるため、例えば、1泊目は下田、2泊目は弥彦に宿泊できる、というように他地域との連携もしていきたい」と話した。