新潟県糸魚川市が、「糸魚川市駅北大火 被災者関係者説明会(昼の部)」を開催
新潟県糸魚川市は9日午前、平成28年12月22日に発生した「糸魚川市駅北大火」の復興関連工事の予定や駅北まちづくり戦略などに関する「被災者関係者説明会(昼の部)」をヒスイ王国館で開催した。
復興関連工事については、これまで駅北復興住宅、駐車場、雁木、防火水槽、駅北広場などの整備を行ってきた(下の地図左側)が、今後、駐車場整備、無電柱化工事、雁木床面塗装(本町通り被災区域内)、道路美装化、照明灯の整備復興版マンホール蓋の設置などを行うという。
このうち駐車場は令和3年に日本海展望台の駐車場を拡幅する形で整備する。
無電柱化工事は、本町通りと万代屋裏工事線に、電線や電話線を入れる共同溝を埋設するとともに、ガス・水道管の埋設も併せて行う。すでに工事は始まっていて、令和3年に終了する予定。その後、令和3年に雁木床面塗装(本町通り被災区域内)などを行なっていく。
一方、昨年7月に発足した「駅北まちづくり会議」では、「駅北まちづくり戦略 まちなか大家族〜つながり、育む、豊かな暮らし〜」を先月完成させたが、その概要についての説明もあった。
目指す方向性として、「子育て」(まちぐるみで子育てする)、「地産地消」(糸魚川にあるもので豊かにくらす)、「高齢者元気」(いつまでも元気にくらす)が掲げられている。
なお、今春、駅北地区にオープンした施設「駅北広場キターレ」では既に地産品などを販売する「土曜キタ市」、こども向けイベント、ワークショップなどを行なっているほか、誰でも立ち寄ることができる「ホール」、写真展示などを行うことができる「エントランス」、厨房施設を借りて飲食店を出店できるスペースなどがあり、この戦略を担う施設の一つと言える。
また1カ所に多くの機能を集積させるのではなく、施設がまちなかに分散していて回遊性や人の流れが生まれる「分散型のまちづくり」を謳っている(下の写真)。実際、まちなかには、前述の駅北広場キターレのほか、糸魚川地区公民館、駅北復興住宅、防災備蓄倉庫などが分散していて、市では、雁木の床面が完成すれば、さらに回遊性は高まると見ている。さらにイルミネーションの計画もあるそうだ。
なお同じ内容の説明会(夜の部)を午後7時から開催する。
【関連リンク 糸魚川市駅北大火からの復興まちづくり】
https://www.city.itoigawa.lg.jp/item/21847.htm