「私たちの民主主義は暴力に負けない」岸田文雄首相が新潟市中央区で参院選最後の訴え

岸田文雄首相は9日、新潟市中央区の古町十字路において街頭演説を行った。8日に亡くなった安倍晋三元首相へのテロ行為に対し岸田首相は、「民主主義を守るために、自由で公平で、安全な選挙を完結させる責任がある」と語り、自民党と小林一大(かずひろ)候補への支持を訴えた。

厳重な警備体制が敷かれる中、喪章をつけ街宣車に立った岸田首相は、演説の冒頭に安倍元首相の事件に触れ、「民主主義国家日本において、民主主義の根幹である選挙の最中に、暴力で言論が封殺される。こんな事は絶対に許してはならない。最大限の強い言葉で非難すると共に、私たちの民主主義、私たちの選挙は暴力に負けないということをしっかり示していかなければならない」と訴えた。

また、心配された街頭演説を行ったことについて岸田首相は、「この選挙において、改めて民主主義について考えていかなければならない。暴力には決して屈しない。民主主義を守るのは、みなさん一人一人。ぜひ力を合わせて、民主主義とわたしたちの大切な選挙を守り、この選挙を完結させようではありませんか」と語った。

街頭演説には道路に人があふれるほどの聴衆が集まり、岸田首相のほか小林一大候補などの演説を聞いていた。聴衆からは、自民党や小林候補を支持する声援が飛び交った。

岸田首相は参院選挙戦最終日の最後の演説の地に新潟を選んだ。選挙期間中の新潟入りは4日に続く2回目であり、新潟県では初の出来事。1議席を争う激戦区新潟での議席奪還に、自民党の強い思いが伺える。

参議院選挙はいよいよ10日に投開票。全国屈指の激戦区、新潟県の開票結果に注目が集まる。

岸田文雄首相

岸田文雄首相(中央)と、自民党公明党公認の小林一大候補(右)

古町十字路(新潟市中央区)での街頭演説に集まる聴衆の様子

(文・撮影 中林憲司)

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